【コルドロンで英語学習】意外と奥が深い単語 service

学習記録

Momiji が実際に Disney+ の作品を使って勉強する中で、英語的に“気になるな”、“おもしろいな”と思った場面を、解説とともにご紹介♪

今回は『コルドロン』より、妖精の国の王様、アイデルリグの台詞から service という単語を掘り下げます。

【今回の場面】キュートなおじいちゃん妖精ズ♡

前回の記事に引き続き、今回も妖精の国のファンタジックな場面を取り上げたいと思います。

地下に広がる妖精の世界でのキーパーソン(キー妖精?)となるのがアイデルリグとドーリの二人。

アイデルリグは妖精の国を治める王様で、まるでサンタクロースのような見た目のおじいちゃん妖精。
のんびり屋で少し抜けていますが、彼なりに地上の様子にアンテナを張って世界の動向を気にかけていることが、フルーダーとの会話からも伝わってきます。

ドーリもまたおじいちゃん妖精なのですが、愛想の良いアイデルリグとは対照的に、その表情はいつも不機嫌そう。
だけど、国の入り口の渦の修理や迷い込んだヘン・ウェンの保護など、アイデルリグから色々な仕事を任されているあたり、与えられた仕事はしっかりこなすシゴデキ妖精であることがうかがえます。

この二人のやりとりは、まるで『白雪姫』のこびとの先生とおこりんぼを見ているみたいで、とてもキュート♡

今回はそんな二人のやりとりが楽しい場面から、 service という単語を使ったイディオムが登場するアイデルリグの台詞を取り上げます。
日本語の中でも普通に使われる“サービス”という言葉ですが、実はそこにはいろんな意味が含まれているんですよ!

王様の台詞で学ぶイディオム be of service

今回取り上げたい台詞が登場するのは、本来妖精の国に入ってくるはずのない人間(=つまりターランご一行)が現れた件についてあれこれ言い合うアイデルリグとドーリの会話。

そんなやりとりの後、アイデルリグがターランたちに向き直り、気まずそうに苦笑いしながら尋ねかける台詞がこちらです。

Can I be of any service?

コルドロン 00:45:11~

can に be に service …
知っている単語の意味を組み合わせると、

私は… サービスに… なれますか…???

という意味不明な日本語訳が思い浮かんだりもしますが…
実は be of service はひとつのイディオム!
辞書にもちゃーんと載っています。

be of service … /bi əv ’səːrvəs/ 役に立つ、貢献する

なので直訳すると、

私はあなたの役に立てますか?

という意味になります。

これをさらに、気の良いおじいちゃんキャラのアイデルリグらしいナチュラルな日本語表現にすると、吹替の台詞のように、

Can I be of any service?
なんかご用ですかな?

コルドロン 00:45:11~

となるわけです。

service の語源をたどっていくと…

今回紹介したイディオム be of service の中にも含まれている service という単語。
皆さんはこの単語にどんなイメージをお持ちでしょうか?

日本語の“サービス”というと、

  • ピザを2枚注文すると、飲み物が1本サービスで付きます!
  • 今からタイムサービス! 消費期限間近のお弁当が半額です!
  • あのホテルはスタッフさんのサービスが良かったからまた泊まりたいな

…などなど、なんとなく“お得なもの”だとか“+α の嬉しい対応”みたいなイメージが強いのではないでしょうか?
もちろん英語の service という単語の中にも、そういうカジュアルな意味合いはあります。
でも service という単語の語源にまで目を向けると、また違った側面が見えてくるのです。

そもそも service という名詞は、元をたどると serve という動詞から生まれています。
serve もなかなかにいろんな意味をもつ動詞でして…

serve … /səːrv/ 【他動詞】①[SVO(C)]〈人が〉O〈食べ物〉を(…の状態で)出す ②〈料理などが〉〈人数〉分である ③〈客〉に応対する ④〈必要・利益・目的〉にかなう ⑤〈地域〉の必要を満たす ⑥〈人・神・組織・国など〉のために働く

…などなどなど。
きりがないのでこの辺にしておきますが、『ジーニアス英和辞典』に載っている他動詞の意味だけで、なんと11種類もありますw
この中でも特に目を引くのは⑥の「〈人・神・組織・国など〉のために働く」ではないでしょうか?
あまりに意味のスケールがデカい…!!!

どうしてここまで壮大な意味が含まれているのかというと、『ジーニアス英和辞典』によれば、 serve は元々「(召使・奴隷として)仕える」というのが原義で、「使用人」や「召使」を意味する servant という名詞もこの serve から生まれた単語なのだそうです。

そう聞くと先ほどの be of service というイディオムが「役に立つ」という意味なのもうなずけますよね!
なんなら「役に立つ」レベルの意味じゃ生ぬるいと感じるほどw

こういうシンプルで日本語としても定着している単語ほど、深く調べると意外な意味が見えてきて面白いものなのです。

まだまだある! service を使ったイディオム

せっかくなので、アイデルリグの台詞に登場した be of service 以外にも、 service を使ったイディオムを3つ紹介しますね!

① at one’s service

at one’s service … /ət (one’s) ’səːrvəs/ 〈人〉の役に立つように、…のご用命のままに

service の語源が serve だとわかっていると、なんとなく意味がイメージできるイディオムですね!
次のような文脈でよく使われます。

I’m at your service.
何なりとお申し付けください。

う~ん、なんとも召使キャラが言いそうなセリフ!
『美女と野獣』のルミエールに似合いそう♡
というか、本当に使っていそうな気がするので、いつか『美女と野獣』関連作品を取り上げるときは注意してチェックしなければ…

② out of service

out of service … /aut əv ’səːrvəs/ 〈乗物が〉運転[運行]中止で、回送中の、〈機械が〉調整中の

これは日本の街の中でも結構よく見かけるイディオムではないでしょうか?
というのも電車やバスで“回送”の英語表記としてよくこのイディオムが使われているんです!
ぜひ駅やバス停で注意して観察してみてくださいね。

その他にも英語圏では故障中のエレベーターやトイレの貼り紙にもよく登場するようです。

③ in the service

in the service … /ɪn ðə ’səːrvəs/ 軍務について

service という単語は、実は冠詞の the が頭につくと「兵役」という意味を表すこともあるんです!
さすが“国のために仕える”という意味ももつ serve から派生した単語…!

なので in the service の意味は「軍務について」となります。

もし兵役がある国や時代の物語を読んでいて service という単語を見かけたら、こちらの意味を表している可能性も考慮に入れる必要がありそうです。

【まとめ】service の意味は“サービス”だけじゃない

最後に今回の記事の内容をおさらいしましょう♪
今回の記事では妖精の国の王様であるアイデルリグの台詞から、 service という単語に注目してみました。

・be of service は「役に立つ」という意味だよ

・service という単語のもとになっている動詞の serve には、元々“仕える”という意味が含まれていて、それを覚えておくと service に含まれている色々な意味をイメージしやすくなるよ

簡単な単語だけど意外と奥が深い service …
こうして単語の語源を掘り下げていくと、芋づる式にいろんな意味やイディオムを覚えられて楽しいですね♪

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