Disney+の配信作品を英語学習者視点でレビュー!
今回の作品はテレビシリーズ「ミッキーマウス クラブハウス」のシーズン1第2話「ミニーのバレンタイン・プレゼント」です。
基本データ
タイトル | ミッキーマウス クラブハウス (原題:Mickey Mouse Clubhouse) |
話数・サブタイトル | シーズン1 第2話 ミニーのバレンタイン・プレゼント (原題:A Surprise for Minnie) |
公開年 | 2006年 |
上映時間 | 26分 |
監督 | Sherie Pollack |
脚本 | Leslie Valdes |
日本語吹替版翻訳 | ※Disney+では吹替版クレジット確認不可 |
今回の作品は、ディズニー・チャンネルのアニメーションシリーズ「ミッキーマウス クラブハウス」。
ミッキーと仲間たちの問いかけにこたえながら数や図形、問題解決などを学べる、子ども向けの知育番組です。
「ミッキーマウスとロードレーサーズ」「ミッキーマウス ミックス・アドベンチャー」など、ミッキーが主役のディズニージュニアのテレビシリーズはいろいろとありますが、その元祖と言える作品です。
シーズン1の放送が始まったのが2006年。
今ほどミッキーたちがCGで描かれることが少なかった時代なので、あらためて鑑賞するとキャラクターの動きがちょっと単調な感じがして、なんだか時の流れを感じます。
それでも人気は非常に根強く、Disney+の人気ランキングにもほぼ毎日ランクインしています。
そんな「ミッキーマウスクラブハウス」の中から、バレンタインエピソードであるシーズン1第2話の「ミニーのバレンタイン・プレゼント」を取り上げます。
あらすじと見どころ
今日がバレンタインデーだとすっかり忘れていたミッキーは、急きょミニーのためのバレンタインカードを用意することに。
みんなもミッキーのバレンタイン・プレゼント作りを手伝ってあげましょう!
ディズニー・チャンネルのアニメーションシリーズにはたいてい季節のイベント(クリスマスやハロウィーンなど)を題材にしたエピソードがありますが、こちらはバレンタイン編。
ミニーとの約束や記念日を忘れていて大慌て!という展開は、昔からミッキー主演作品のお約束パターンですね 笑
word数や難易度
作品の中に登場する単語すべての難易度をチェックしたところ、次のような結果になりました。
word数 | 割合 | |
★★★ | 約1,320語 | 70% |
★★ | 約245語 | 13% |
★ | 約40語 | 2% |
その他 | 約135語 | 7% |
固有名詞など | 約155語 | 8% |
合計 | 約1,895語 | 100% |
『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』(大修館書店)の重要度に基づいて単語数をカウントしています
1分あたりのword数の平均…約73語
未就学児向けのディズニージュニアのテレビシリーズの中でも、知育番組としての役割が強い「ミッキーマウス クラブハウス」。
ミッキーをはじめとするキャラクターたちも、小さな子どもでも理解しやすいように、非常にわかりやすい表現を使って視聴者に話しかけてくれるので、使用されている単語も中学校で習う単語(★★★)がおよそ7割を占めています。
その一方で、「その他」(★~★★★に含まれない、普段あまり使われない単語)と「固有名詞など」に分類される単語が、あわせて約15%となっています。
以前紹介した「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話の場合は約8%だったので、少し割合が多い印象。
おそらく〝マウスケツール〟や〝トゥードルズ〟といった作品内の専門用語(?)が多かったり、goshやhiyaなどミッキーたちの口癖になっている間投詞が「その他」に分類されたり…といったことが影響しているものと思われます。
1分あたりの平均的な単語の数は約73語。
「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話が約117語だったので、同じディズニージュニア作品でも、こちらはかなり余白多め・ゆとりたっぷりのつくりになっていると言えます。
なんといっても、このシリーズの魅力はミッキーたちとの対話形式で数や図形を学べるところですからね!
子どもたちにも、そして英語で鑑賞している大人にも、ミッキーたちはちゃ~んと考える時間をたっぷりくれるのでご安心を 笑
英語学習的おすすめポイント
まず、これは「ミッキーマウス クラブハウス」のすべてのエピソードに言えることなのですが、ストーリー展開が非常にシンプル!
本日のミッション発生→お助けアイテムを使って問題解決→ミッション達成!めでたしめでたし♪
という基本のフォーマットに沿って毎回ストーリーが進行します。
なので、その基本フォーマットさえ理解していれば、まったく聞きとれない言語・字幕オフの状態で未見のエピソードを鑑賞しても、なんとなくストーリーの流れがわかるのではないでしょうか?
とんでもない大どんでん返しの末に〝続きは次回!〟な~んてこともまずありません 笑
前編・後編にわかれた特別エピソードも一部ありますが、基本的には1話完結です。
そんなシンプルな物語なので、年齢や英語学習のレベルに合わせた様々な活用方法が考えられます。
たとえば…
- 普段は日本語音声でディズニージュニアのアニメを見ている小さなお子さんに、英語に触れるきっかけとして英語音声で見せてみる
- 授業で英語を習い始めたばかりの小学生のお子さんに、英語でミッキーたちからの質問に答えたり、一緒に数を数えたりしてもらう
- 大人の英語学習者が、英語音声・字幕なしで鑑賞してどれくらい台詞を聞きとれるか腕試しする
などなど。
ぱっと私が思いついただけでも、これだけいろんな使い方が考えられます。
シンプルなストーリーは大人の英語学習者にとっては単調に感じるしれませんが、〝万一台詞が聞きとれなくても、映像を見ていればだいたいストーリーが理解できる!〟という安心感のおかげで気軽に鑑賞できるという点は、大きなメリットではないかと思います♪
また、このエピソードに限った話をすると、日常の中で私たちが普通に経験する出来事がたくさん描かれているところが良いですね!
パンクした車のタイヤをなおしたり、大切な人とプレゼントのやりとりをしたり…
日常生活で応用できる表現も多く登場していました。
「ミッキーマウス クラブハウス」の中にも、ときどき〝火星に不時着したグーフィーを助けに行く〟みたいな突然SF映画顔負けの設定のエピソードが登場することがあるので、今回はそれに比べるとかなり親近感のあるストーリーだと思います 笑
そして何より!このエピソードはバレンタインデーのお話ということで、ミッキー&ミニー、ドナルド&デイジーというディズニーを代表する2組のカップルの、それぞれの〝らしさ〟が詰まっていてとても可愛いんですよね~。
特に終盤でドナルドに腹を立てているデイジーがとってもキュート♡
ディズニー好き、特にミッキー&フレンズ好きのかたは、ぜひそのあたりにも注目しながら楽しく英語学習に取り組んでみてください♪
ちなみに…
Disney+に未加入のかたもご安心下さい。
今回取り上げているエピソードは、ディズニージュニアの公式YouTubeチャンネルでも視聴可能です。
自動生成ではない英語字幕(Disney+で配信しているものと一語一句同じかどうかは保証しかねますが…)もついているので、まずはこちらで自分の英語レベルを確認してみるのもよいかもしれません♪
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