Disney+の配信作品を英語学習者視点でレビュー!
今回の作品はテレビシリーズ「ライオン・ガード」のシーズン1第6話「キアラじょおう」です。
基本データ
タイトル | ライオン・ガード (原題:The Lion Guard) |
話数・サブタイトル | シーズン1 第6話 キアラじょおう (原題:Can’t Wait to be Queen) |
公開年 | 2016年 |
上映時間 | 26分 |
監督 | Howy Parkins |
脚本 | Jack Monaco, John Loy, Ford Riley |
日本語吹替版翻訳 | 末武 明日香 |
今回の作品は、ディズニー・チャンネルのディズニージュニア枠で放送された未就学児向けアニメーションシリーズ「ライオン・ガード」。
ディズニーの名作長編アニメーション『ライオン・キング』の世界を舞台にした物語です。
シンバの息子・カイオンが、プライドランドを守る〝ライオン・ガード〟のリーダーとして、仲間とともに成長する姿が描かれます。
毎回様々な種類の動物が登場するストーリーは、動物好きの子どもたちの心を鷲摑みにすること間違いなし!
『ライオン・キング』だけでなく、1998年にOVAとして発売された続編『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』の設定も生かしたストーリーは、かつてビデオで『ライオン・キング』関連作に親しんだ大人世代にとっても興味深いものになっています。
個人的には、『ライオン・キング2』で大人になったキアラ(シンバの娘でカイオンの姉)の吹替を担当していた佐藤藍子が、「ライオン・ガード」でも引き続き同役を吹き替えていることにビックリ&感動しました!
そんな「ライオン・ガード」の中から、シンバやキアラといった過去作のキャラクターも活躍する、シーズン1第6話の「キアラじょおう」を取り上げます。
あらすじと見どころ
友達の葬儀への出席で留守にする間、シンバはキアラにプライドランドの女王を務めさせることに。
突然の大役に困惑しつつも徐々に女王らしく振る舞い始めるキアラと、ライオン・ガードが姉からの命令に従わなければならない状況に不服そうなカイオン。
そんな未熟な彼らに厄介者のハゲワシやハイエナたちが目をつけて…
物語のメインはもちろんカイオンやキアラといった子ども世代ですが、シンバの出番もたっぷりあるのがこのエピソードのポイント!
執事のザズー(「ライオン・ガード」でもまだまだ現役です)と一緒に歌まで披露してくれます♪
過去の作品ではそこまで詳しく描かれなかった、プライドランドの国王の具体的な仕事内容を垣間見ることができるのも楽しいですよ。
word数や難易度
作品の中に登場する単語すべての難易度をチェックしたところ、次のような結果になりました。
word数 | 割合 | |
★★★ | 約1,770語 | 74% |
★★ | 約350語 | 14% |
★ | 約95語 | 4% |
その他 | 約90語 | 4% |
固有名詞など | 約95語 | 4% |
合計 | 約2,400語 | 100% |
『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』(大修館書店)の重要度に基づいて単語数をカウントしています
1分あたりのword数の平均…約92語
1話あたりに登場する単語の量や難易度は、同じディズニージュニアのテレビシリーズである「ちいさなプリンセス ソフィア」のベル登場回とほぼ同じ。
カイオンたちが任務をおこなったりハイエナと戦ったりというアクションシーンがある分、若干台詞量が少なめかな…?という程度の差です。
1分あたり100語前後くらいが、丸々30分かけてひとつの物語を描くタイプのディズニージュニアのテレビシリーズの1エピソードの平均単語量のようですね。
こんなあなたの英語学習におすすめ!
「ライオン・ガード」のシーズン1第6話「キアラじょおう」を使っての英語学習は、こんなあなたにおすすめです!
動物好きのお子さんがいるあなたにおすすめ!
これは「ライオン・ガード」のシリーズを通じて言えることですが、登場する動物が本当に多種多様!
映画でもお馴染みだったライオンやハイエナに加えて、チーターにカバにシラサギにラーテルに…とレギュラー陣だけでもとても個性豊かです。
そのうえ、アニメーションシリーズというフォーマットを生かして、ゲストキャラとして登場する動物も多数。
動物図鑑をめくるような感覚で、小さなお子さんにも楽しんでいただけるシリーズです。
特にこのエピソードは、シンバとザズーが歌う挿入歌の中にこれでもか!というほどたくさんの動物が登場して、これがまたとっても楽しい曲なんです♪
日本語版で一緒にストーリーを楽しんでから、英語音声&英語字幕で英語学習…という使い方で、お子さんと一緒にぜひ楽しんでみてください。
『ライオン・キング』シリーズを見て育ったあなたにおすすめ!
タイトルの通り、このシリーズはシンバの息子であるカイオンが率いる〝ライオン・ガード〟が物語の主役。
しかし『ライオン・キング』シリーズの映画やOVAの設定もしっかり生かしたストーリー設定になっているので、子どもの頃にビデオが擦り切れるほど『ライオン・キング』を見た大人世代もじゅうぶん楽しめるアニメーションシリーズになっています。
特にこのエピソードは、シンバ、ナラ、ザズー、キアラ、そしてムファサ(!)といった過去作のキャラが大集合!
個人的な話で恐縮ですが、Momijiは昔からシンバが大好き!
なので、カッコいい父親としての姿から苦手なスピーチに悪戦苦闘するちょっと情けない姿まで、シンバのいろんな表情を見ることができて、このエピソードはシーズン1の中でもかなりお気に入りです♡
(だからブログでも取り上げようと思ったわけです…笑)
易しい英語で歯ごたえのある物語を楽しみたいあなたにおすすめ!
いきなり2時間の映画で英語を学ぶのはハードルが高い&登場する単語や台詞も難解!
でもあまりにも子ども向けの知育番組だとストーリー的に楽しくない!
…そんなワガママなあなたにも「ライオン・ガード」はおすすめの作品です。
ディズニージュニアのアニメーションシリーズの中でも対象年齢にはかなり幅があり、「ライオン・ガード」はその中でもかなり年齢が上の子ども向けのシリーズらしく、他作品と比較して珍しい表現やドラマティックな展開が多いシリーズになっています。
たとえば、このエピソードは、シンバが友達の葬儀に出席するため娘のキアラに留守を任せる、というのがストーリーの発端になっています。
長編アニメーション映画を含めたディズニー作品全体を見ても、ヴィランズの死や味方キャラの衝撃的な死ではなく、日常の一コマとしての知り合いの死や葬儀を描いている作品は、なかなか珍しいのではないでしょうか?
また、シーズン1の他のエピソードにも、
・ゲストキャラの動物が出産する回
・『ライオン・キング2』に登場したヴィランたちが再登場しカイオンを陥れようとする回
・カイオンが自分の持つ雄叫びのパワーを制御できず、力を持つ者としての責任について考える回
など、珍しい描写のある回、非常にドラマティックな展開の回などが存在します。
(特に3つ目のエピソード、〝まるでスパイダーマンみたい!〟とマーベル映画好きの私のテンションは爆上がりでした 笑)
子ども向けと侮るなかれ、きっと大人のあなたも驚く物語が待ち受けていますよ!
ぜひ楽しんでくださいね!
コメント