Disney+の配信作品を英語学習者視点でレビュー!
今回の作品はディズニーの長編アニメーション映画『塔の上のラプンツェル』です。
基本データ
タイトル | 塔の上のラプンツェル (原題:Tangled) |
公開年 | 2010年 |
上映時間 | 1時間40分 |
監督 | Nathan Greno, Byron Howard |
脚本 | Dan Fogelman |
日本語吹替版翻訳 | いずみ つかさ(翻訳)、高橋 知伽江(訳詞) |
今回の作品は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画第50作『塔の上のラプンツェル』。
そう、実はこの作品こそがディズニー長編アニメーションの記念すべき50作目なんです!
(ちなみに40作目は『ラマになった王様』、60作目は『ミラベルと魔法だらけの家』だそうですよ~)
グリム童話の「ラプンツェル」(「髪長姫」と訳されたりもします)を原作に、往年のディズニーのヨーロピアンなおとぎ話らしさを踏襲しつつ、プリンセス作品としては初めての全編3DCGで制作という新たな試みも取り入れた、2010年代のディズニーを代表する大人気作品です。
ちなみに、英語の原題には〝ラプンツェル〟という名前は一切入っておらず、 Tangled というタイトルになっています。
tangled は「もつれた」「からまった」という意味。
ラプンツェルの長い髪と数奇な運命の両方を思わせる、ミステリアスでかっこいいタイトルですよね!
音楽を担当するのは、ディズニーミュージック界のレジェンドであるアラン・メンケン!
「輝く未来」、「自由への扉」などの人気楽曲も、見どころ聴きどころのひとつです♪
パークでは、東京ディズニーシーのファンタジースプリングスで『ピーター・パン』、『アナと雪の女王』と並んで大々的にフィーチャーされていますね♡
そしてさらに深く『塔の上のラプンツェル』の世界を楽しみたいかたには、ディズニー・チャンネルで放送された「ラプンツェル・ザ・シリーズ」というテレビシリーズもありますので、こちらもぜひぜひ Disney+ でお楽しみください♡
私はまだ断片的にしか見れていないのですが、ファンのかたがたは口を揃えて〝映画はあくまで序章、テレビシリーズからが本番〟とおっしゃるので、これはかなり深い沼の予感…!
覚悟して臨まなければ…!w
今回はそんな『塔の上のラプンツェル』を英語学習視点で徹底的に深掘りしたいと思います!
あらすじと見どころ
人を癒やす魔法の髪をもつがゆえに、塔に閉じ込められて育った少女・ラプンツェル。
毎年自分の誕生日になると夜空に現れる無数の光を、今年こそは間近で見たい…
その願いを叶えるべく、塔に忍び込んだ泥棒のフリン・ライダーと共に、彼女は生まれて初めて外の世界へと飛び出します。
わたくし Momiji はゲーム「キングダム ハーツ」シリーズの大ファンなのですが、「キングダム ハーツⅢ」では『塔の上のラプンツェル』の世界を冒険することができ、その中で目にした森の景色や城下町の賑わいがとても印象に残っています♡
映像の美しさも大きな見どころである『塔の上のラプンツェル』。
英語学習の視点で台詞や歌詞を深掘りしつつ、ラプンツェルたちが暮らす世界の魅力も、観光気分で存分に味わいたいです♪笑
word数や難易度
作品の中に登場する単語すべての難易度をチェックしたところ、次のような結果になりました。
word数 | 割合 | |
★★★ | 約4,745語 | 77% |
★★ | 約955語 | 15% |
★ | 約160語 | 3% |
その他 | 約195語 | 3% |
固有名詞など | 約135語 | 2% |
合計 | 約6,190語 | 100% |
『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』(大修館書店)の重要度に基づいて単語数をカウントしています
1分あたりのword数の平均…約62語
まず一点お断りなのですが、『塔の上のラプンツェル』の英語字幕は well などの間投詞が字幕上では省略されている箇所がかなり多いです。
(作品によって、かなり細かい単語まで書き起こされている英語字幕もあれば、上記のように台詞の意味に大きく影響しない単語がカットされている英語字幕もあるのです)
また、エンドロールで流れる「サムシング・ザット・アイ・ウォント」という歌詞入りの楽曲があるのですが、そちらの歌詞も英語字幕に表示されません。
なので、実際に映画の中で話されている&歌われている単語数はもう少し多いと考えていただければと幸いです。
それを踏まえてのこの集計結果に対する私の感想は…
★★★と★★の英単語の割合が非常に高いということ。
中学校・高校での授業で習う英単語が90%以上を占めています。
過去に取り上げた長編アニメーションでは、『リトル・マーメイド』が88%、『ピーター・パン』が83%だったので、これはかなり高い数字だと私は感じます。
一体なぜかというと、『塔の上のラプンツェル』の物語には難しい専門的な用語が入り込む隙があまりないことが、ひとつの理由として考えられます。
『リトル・マーメイド』には普段英語でどう表現するかなんて考えたこともないような海の生き物がたくさん登場しますし(「アンダー・ザ・シー」の場面なんて特に…!)、『ピーター・パン』も海賊たちの独特の言い回しの中に見慣れない単語が多く含まれています。
その点、『塔の上のラプンツェル』は、ユージーンやゴーテルなど早口で皮肉っぽい言い回しをするキャラクターは多いものの、使っている単語自体は比較的平易で日常的なものがメインなので、それがこの中学校・孤高で習う英単語の割合の高さにつながっているのではないかと思います。
そういう意味では、使用頻度の低い難解な英単語に気を取られることが少ないので、文法や会話表現などを集中して学ぶには絶好の教材となる作品と言えるでしょう!
こんなあなたの英語学習におすすめ!
『塔の上のラプンツェル』を使っての英語学習は、こんなあなたにおすすめです!
パークでラプンツェルたちとおしゃべりしたいあなたにおすすめ
国内外問わずパークでのラプンツェルとのキャラクターグリーティングは大人気♡
2025年現在、東京ディズニーリゾートではラプンツェル&ユージーンが仲良くゲストにご挨拶しているのをよく見かけますし、海外パークでのハロウィーンイベントにはゴーテルも登場しているようです。
ラプンツェルが初めて塔の外に出て「今までで最高の日だわ!」と叫ぶ場面や、ユージーンがキメ顔を披露してラプンツェルにぽかんとされる場面など、『塔の上のラプンツェル』には印象的なシーンや台詞がたくさん。
それらにちなんだ声かけをラプンツェルたちにしてあげれば、きっと会話も盛り上がるはずですよ!
既に知っている英単語で英会話力を高めたいあなたにおすすめ
先述の通り、作中に登場する英単語の90%以上が中学校・高校で習う英単語という『塔の上のラプンツェル』。
新しい語彙を増やしたい!というかたよりも、既に知っている英単語を上手く組み合わせて、スムーズに会話ができるようになりたい!というかたにおすすめしたい作品です。
初めて長編映画で英語学習に取り組むあなたにおすすめ
平易な語彙にわかりやすいストーリー…ということで、おとぎ話系のディズニー長編アニメーションは長編映画を使った初めての英語学習にとてもオススメ!
プリンセスの中でもラプンツェル好き!というかたは、ぜひ最初の一本として『塔の上のラプンツェル』に挑戦してみてくださいね♡
コメント