Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、英文法的に〝気になるな〟〝おもしろいな〟と思った台詞を、文法の解説とともにご紹介♪
今回は「ライオン・ガード」のシーズン1第6話「キアラじょおう」より、I’m sureと接続詞のthatを使ったカイオンの台詞を取り上げます。
【今回の台詞】姉さんは立派な女王になれる!
今回取り上げる台詞はこちら。
Yeah, but it wasn’t anything Kiara couldn’t handle.
まあね、でもキアラには大したことじゃなかった。I’m sure she’s gonna be a great queen.
ライオン・ガード シーズン1第6話 キアラじょおう 00:21:46~
きっと立派な女王になれるよ。
今回の台詞はすべてが一件落着したエピローグ的なシーンより。
悪者たちの罠にかかりピンチに陥ったキアラですが、ライオン・ガードと力を合わせてハイエナを追い払うことに成功!
(詳しい経緯はぜひDisney+でご確認ください!)
シンバも無事(と言えるのかどうかは微妙ですが)(これもぜひ本編で事の顛末を確認してみてください^^)にスピーチを終え、ナラとともにプライド・ランドへ帰還します。
シンバとナラは留守中に特に問題はなかったかどうかキアラに尋ねますが、〝問題〟に心あたりのあるキアラはしどろもどろ。
そんな彼女に助け船を出す我らがカイオンの台詞を今回はピックアップ!
たしかにカイオンの言うとおり、トラブルはあったけれどもキアラはそれを見事に乗り切った!
気のきいたナイスアシストです!
そしてそんな彼にキアラも感謝♡
さっきまではお互いに意地を張り合っていたのに、ふたりともすっかり成長しましたねえ♪
そしてこの台詞、感慨深いだけでなく、I’m sure that… という日常会話でとてもよく使われるフレーズが含まれている、英語学習的にもお役立ちな台詞です。
ということで、今回はこちらの台詞を深掘りしていきましょう!
【読解のヒント】I’m sure that … で〝確信〟を表そう
まずsureの意味を確認するところから始めましょう!
①[主語の確信を表して][be ~ of [about] O]〈物・事〉を確信している;[be ~ (that) 節]…を確信している;[be ~ wh 節[wh 句,if 節]] …かを確信している《◆通例否定・疑問文で》(↔unsure)
¶Are you sure about that?
それについては確かですか
¶I’m sure of his success. =I’m sure (that) he 「will succeed [has succeeded].
彼はきっとうまくやる[やった]でしょう※その他の用例省略
『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』大修館書店、sureの項より
何やらごちゃごちゃややこしい印象の解説ですが…
要するにsureは形容詞で、「…を確信している」という意味、というのがキホンです。
そして、他の形容詞とは違うちょっと特殊な点があります。
上記に引用した辞書掲載の例文からもわかるように、
・人(それもほぼIかyou)が主語で、
・be動詞を挟んで補語として使われる
というパターンがほとんどです。
(もちろんitが主語になる場合や、名詞を修飾する形容詞として使われる場合など、用法によって例外は存在します)
そんなsureの特徴を理解したうえで、実際にカイオンが言っている台詞を見ていきましょう!
I’m sure she’s gonna be a great queen.
まずは先ほど辞書で調べたとおり、冒頭のI’m sureで「私は確信している」という意味になります。
では、いったい何を確信しているのか?
その〝何〟の部分に入る内容がsureの後ろに置かれているわけです。
この場面でカイオンが確信しているのは、〝キアラは立派な女王になる〟ということ。
それを英語にすると、she’s gonna be a great queenとなります。
〝なるほど~!こうしてI’m sureとshe’s gonna be a great queenをくっつければ正しい英文が出来上がるのか!〟
と思ったそこのあなた!
その発想はある意味では正しいのですが、厳密に言うと不正確なのです…!
というのも、I’m sureもshe’s gonna…も、どちらも主語と述語動詞を含む〝文〟となっています。
(主語はそれぞれIとshe、述語動詞はどちらもI’m、she’sという省略形になったbe動詞があります)
文同士をつなぐときには、必ず接続詞が必要になります。
元の台詞にはI’m sureとshe’s gonna…の間に特に他の単語が入っていないように見えますが、下記のように実際には接続詞のthatが入っているものと思われます。
I’m sure that she’s gonna be a great queen.
ただし、このthat、実は省略することが許されている少し変わった接続詞!
なので実際の台詞ではthatが省略されて、
I’m sure she’s gonna be a great queen.
というかたちになっているのです。
省略されているだけで、元々はthatという接続詞があったからこそ、文の中にさらにもうひとつの文を入れることができるんだ!ということを、頭の片隅にでも置いておいてくださいね♪
・I’m sureの後ろに自分が確信をもっている内容を表す文を置くことで、
「…を確信している」という意味を表すことができる
・I’m sureとその文をつなぐ接続詞としてthatを使わなければいけないが、
このthatは省略することも可能
【実践編】日常生活でI’m sure …を使ってみよう!
では最後にこの台詞を応用して、「…を確信している」「きっと…だ」という文章を自分でも作ってみましょう♪
たとえば… キアラのように将来女王になる予定の人はなかなかいなくても、お仕事などでリーダーに任命された人なら身近にいるかもしれません!
I’m sure you’re gonna be a great leader.
きっとあなたは立派なリーダーになれるよ。
queenの部分を別の単語に変えるだけで、普段の生活でも使える文章になりましたね!
次はさらにレベルアップ!
that(省略されていますが…)以下の部分の文をまるごと変えてみましょう。
I’m sure you’ll like this movie.
きっとあなたはこの映画を気に入るよ。
こんなふうに、身近な人にお気に入りの映画などをおすすめするときにも応用できます!
カイオンをお手本に、あれこれ単語や文を入れ替えて、いろんなシーンで使ってみてくださいね♪
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