不定期更新の Momiji が送るディズニーコラム。
今回は 2025年年始にディズニー公式Instagramに投稿された『ファンタジア』の「魔法使いの弟子」の絵本について語ります！
『ファンタジア／2000』25周年記念！公式からのプレゼント♡
2025年1月1日は一体何の日でしょう？
元旦なのはもちろんですが、ディズニー的にはこの日は2000年公開の長編アニメーション『ファンタジア／2000』の劇場公開25周年記念日でもあります！
一応ざっくり説明しておくと、『ファンタジア／2000』は1940年公開の『ファンタジア』の続編的作品。
オリジナルの『ファンタジア』と同様、クラシック音楽とアニメーション映像を融合させたミュージックビデオ的な短編作品8編から成るオムニバス作品です。
『ファンタジア』の中の1編であり、今では〝ミッキーといえばこの作品！〟というイメージも定着している「魔法使いの弟子」については、『ファンタジア／2000』にもデジタルリマスター版が再使用されています。
そんな『ファンタジア／2000』の記念日をお祝いし、アメリカのディズニー公式Instagramアカウントとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの公式Instagramアカウントが共同でこんな投稿をしました。
なんと「魔法使いの弟子」の絵本を全編公開！
〝所詮 Instagram の投稿でしょ？〟なんて侮ってはいけません。
イラストも文章も驚きのボリュームで、この投稿内で絵本1冊分の内容をまるっと楽しめるようになっているのです！
ちなみに、表紙のイラストから察するに、おそらくこちらの実際の絵本がベースになっているものと思われます。
いや～… これはディズニー洋書オタクの私にとっては、よだれが出るほどの最高のお年玉企画！
公式アカウントの中のみなさん、素敵な投稿を本当にありがとうございます！
「魔法使いの弟子」絵本のここに注目！
ここからは、ディズニー公式アカウントのありがたすぎる「魔法使いの弟子」絵本投稿の中身を読破しての、わたくし Momiji の〝ここがおもしろかった！〟という感想をお届けしますね。
注目ポイント１：時々現れる裏設定・追加設定
まず投稿の1枚目の文章に目を通した時点で脳内にハテナマークが浮かびまくりました。
だってそこに書かれている英単語は、
・camels (camel 「ラクダ」の複数形)
・rubies (ruby 「ルビー」の複数形)
・diamonds (diamond 「ダイヤモンド」の複数形)
…など、実際の『ファンタジア』の「魔法使いの弟子」の映像には登場しないものばかり。
つまりこの絵本の文章は、映画で描かれた「魔法使いの弟子」の物語をただ追うだけでなく、映画では明言されていない〝裏設定〟〝追加設定〟的なものにも言及しているのです！
裏設定・追加設定なんてオタクなら全員好きなやつじゃないですか～！(主語が大きい)
映画では描かれていない情報が得られるとなると、読む側としても俄然やる気が湧いてきますよね！
注目ポイント2：映像が目に浮かぶ細かい描写
裏設定・追加設定の情報が得られるのはもちろん嬉しいポイントですが、そうはいってもまったくのオリジナルストーリーではないので物語の展開は映画と同じです。
しかしここで、
よく知っている物語だから
わざわざ改めて読む必要ないかな…
とスルーしてしまうのはあまりにも勿体ない！
私も「魔法使いの弟子」のシークエンスはこれまでの人生で軽く50回以上は見ていますが、それでもこの絵本の文章は追加要素〝以外〟の部分も読み応えがあると感じました。
というのも、この絵本の文章ではミッキーやイェン・シッドの動きひとつひとつが細かく描写されていて、読んでいるだけで映像が目の前に浮かぶようなんです！
たとえばミッキーが初めて魔法の帽子を被る場面。
まずは帽子をじっと見つめる。
それからゆっくりと手を伸ばす。
机からそっと持ちあげる。
…そんなミッキーの動きが丁寧に描写されています♡
アニメーションの生き生きとした動きが落とし込まれた上質な英文を味わうだなんて、なんだか知的で素敵な体験だと思いませんか！？
注目ポイント3：易しすぎない英単語のラインナップ
裏設定・追加設定に細やかな描写に…と見どころが盛りだくさんなだけに、この「魔法使いの弟子」の絵本では文章に登場する英単語の種類も盛りだくさんです。
ストーリーを知っているからなんとなく予想はつくけれど
見慣れない単語でどういう意味か気になるな…
…という絶妙なさじ加減の難易度の単語が多数登場するので、丁寧に読めばボキャブラリーもしっかり増えていきますよ！
「魔法使いの弟子」を読み解くための必須英単語3選
先ほど〝「魔法使いの弟子」には難易度が絶妙な英単語が多数登場する〟というお話をしました。
すべてを解説するのは無理ですが、特に物語で重要な役割を果たす3つの単語をここで紹介しますね♪
sorcerer
sorcerer … 【名詞】(悪霊の助けをかりた)魔法使い、魔術師、妖術師
〝魔法使い〟を表す英単語といえば、みなさんは何を思い浮かべますか？
〝魔女〟を表す witch ？
それともドラマ「ウェイバリー通りのウィザードたち」のタイトルにも使われている wizard ？
今回取り上げた「魔法使いの弟子」の原題は The Sorcerer’s Apprentice といい、この絵本の文章の中でミッキーのお師匠様の魔法使いは終始 the Sorcerer と表現されています。
(お師匠様には〝イェン・シッド〟という正式名称もあるのですが、今回の絵本ではなぜかその名前は使われていません…)
broom
broom … 【名詞】ほうき、長柄のブラシ
「魔法使いの弟子」の重要キャラクター兼重要アイテムといえば、そう、ほうきです！
ほうきは英語で broom といいます。
もし海外パークで『ファンタジア』衣装のミッキーとグリーティングする機会があったら、会話のネタにもってこいの単語ですね♡
ミッキー、トラウマを呼び起こされて震え上がっちゃうかもしれませんが…w
ax
ax … 【名詞】おの、まさかり
「魔法使いの弟子」の中で衝撃的な場面といえば、水くみをやめようとしないほうきをミッキーが斧で叩き割る(！)場面ではないでしょうか！？
壁に映るシルエットでその様子を描くという観客の想像を掻き立てる演出がお見事でした…！
そんな印象的な場面でミッキーが使っている〝斧〟、英語では ax といいます。
アルファベット 2文字の単語は珍しいので覚えやすいですね！
【ワーク】裏設定・追加設定を探せ！
さあ、ここまでおすすめポイントや文中に登場する英単語の解説を読んで、実際に「魔法使いの弟子」の絵本を読んでみない手はないですよね！
だって Instagram を通じて気軽に無料で読めちゃうんですから！
せっかくなので、この「魔法使いの弟子」の物語をしっかり読み込むと答えがわかるワークを私が勝手に用意しました！w
ぜひチャレンジして英語の文章から新しい発見を見つけ出す喜びを味わってみてください♡
【1】イェン・シッドがどんな魔法を使えるか3つ具体例を挙げてみよう！
(投稿の1ページ目をチェック)
【2】ミッキーが水くみ以外に担当している雑用を2つ挙げてみよう！
(投稿の3ページ目をチェック)
【3】魔法の帽子の力でほうきを動かせたミッキーが、その後ホウキの暴走を止められなかったのはなぜ？
(投稿の2ページ目&11ページ目をチェック)
【4】ミッキーがほうきを叩き割るときに使った斧は普段何に使っているもの？
(投稿の12ページ目をチェック)
さて、すべて回答できましたでしょうか？＾＾
英和辞書などもフルに活用しながら物語を読み進めてみてくださいね！
【まとめ】Instagram で気軽にあなたも洋書デビュー！
今回ご紹介した ディズニー公式 Instagram の「魔法使いの弟子」の絵本投稿、いかがでしたか？
- 映画では描かれていない裏設定・追加設定が楽しめる
- 映像が目に浮かぶような細かい描写で読み応えがある
- 使用されている英単語の難易度が程良くて単語力強化にも役立つ
…といった特徴に加えて、
- Instagram を通じて、気軽に無料に洋書が読める
…というのも嬉しいポイントです♡
私は元々本にお金を使うことにあまり躊躇いがないタイプなので、結構カジュアルに大きな本屋さんの洋書コーナーでディズニーの洋書を買いこんでしまうのですが、もちろん中には、
ディズニーファンとして洋書にも興味あるけど、
最後まで読める自信がないから買う勇気が出ない…(；´Д｀)
というかたもいらっしゃると思います。
そんなかたはぜひ、このありがた～い公式の Instagram 投稿をフルに活用して、洋書を読む楽しさを味わってみてください！
そして「魔法使いの弟子」の物語を読み通したうえで〝意外と自分にも読めるかも…！〟と思ったそのときには、挿絵がたくさんの子ども向けの絵本でじゅうぶんですので実際の洋書を購入してみてください。
きっと映画とはまたひと味違った物語の楽しみ方ができるはずですよ♡
それではディズニー洋書沼の中からあなたのお越しを心よりお待ちしています～＾＾
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