「fantaSpeak」レポ番外編 ワンランク上の英語力を身につけたいあなたへ…ディクテーションのやり方徹底解説!

勉強方法

ディズニーの大人のための英語学習アプリ「ディズニー fantaSpeak (ファンタスピーク)」。
こちらのアプリを実際に使用してみてのレポート記事を過去に2本アップしていますが、今回はその〝番外編〟。
アプリ内の課題に+αで私が独自に取り組んでいる学習方法をご紹介したいと思います。
fantaSpeak を活用してさらに英語力を強化したいかたのお役に立てれば幸いです♡

なお、fantaSpeak の基本情報や実際に学習に活用した感想については、こちらの過去記事もご参照ください♡

さらにレベルアップしたいあなたに! ディクテーションのススメ

fantaSpeak の初級者向けストーリーのレポの中でも少し書いていますが、

アプリ内のプログラムを進めるだけではちょっと物足りない!
せっかくの大好きなディズニー作品をもとにした教材、もっと活用したい!

と感じた私は、アプリ内の学習プログラムと並行して、ディクテーションという勉強法を行っています。

ディクテーションってどんな勉強法?

まずはディクテーションの定義から。

私の電子辞書に収録されている国語辞典『デジタル大辞泉』では、「ディクテーション」は次のように定義されています。

読み上げられた外国語の文章や単語を書き取ること。また、それによる試験。

『デジタル大辞泉』小学館、2016

…そう、まさに書いてあるとおり!
英語の音声を聴いて、それを一語一句書き出していく。
たとえば、 This is an apple. と聞こえてきたら、冠詞の an まですべてきっちり書き出す
それがディクテーションです。

ディクテーションで身につく力

この説明を読んで

聞こえてくる英語を全部書き出すなんて、めんどくさそう、大変そう…!

と思われるかたもいるかもしれませんね。
実際まとまった時間や集中力が必要になる勉強方法で、決してお手軽とは言えません

しかし手間暇がかかる分、その英語力アップ効果もかなり高いと思います!
例えば、私が実感しているのは次のような効果です。

①リスニング力

英語の音声を聞き取れなければ書き出すこともできないので、当然リスニング力はアップします!
また、ディクテーションはTOEICや英検のリスニングテストとは異なり、同じ文を何回繰り返し聞いてOKなので、同じ文を何度も聞くうちに英語の発音の特徴(隣り同士の音がくっついたり、 a や the などの冠詞がかなり弱めに発音されたり)が自然と理解できるようになったりもします!

②単語力

もし聞いた英文の中に知らない単語があった場合は、様々な方法(詳細は後述)を駆使して徹底的にその正体を突き止めなければならないのが、ディクテーションの面倒かつ面白いポイント。
必死で正体を調べた単語なら、最終的な正解不正解に関わらず、普通の単語集をひたすら暗記するのとは段違いの強烈さで記憶に残ります

③文法の知識

英語を正確に聞き取る力ももちろん大切ですが、ディクテーションでは〝聞き取れなくても前後の内容から単語を特定する〟という作業も度々発生します。
そういうときに、主語が he だから動詞にはきっと〝三単現〟の s が付いているはず!など、文法の知識が正しい文を作るためのヒントとして大いに役立つのです。
繰り返すうちに文法の知識を記憶の引き出しから取り出すスピードがぐぐっとアップしますよ!

fantaSpeak を使ってディクテーションに挑戦!

準備するもの

fantaSpeak を使ったディクテーションを実践するにあたって、fantaSpeak のアプリをダウンロードしたスマホ以外に次のものを用意しましょう!

・紙と筆記具
私は手書き派なので、ノート、シャープペン、色付きペン(答え合わせ用)を使っています。

・辞書
ディクテーションは試験とは違うので辞書の使用は大歓迎! むしろ必須アイテム!
電子辞書でも紙の辞書でもどちらでも良いので、
英和辞典と和英辞典の両方を自由に引ける環境を整ることをオススメします。
ちなみに私は CASIO の電子辞書 EX-word シリーズの外国語特化型モデルを使用しています。

・イヤホン (任意)
これはあくまでお好み次第ですが…
イヤホンで聞くほうが、より耳の近くで音が鳴るので若干聞き取りやすいです。
あと周囲の音がシャットアウトされるので集中しやすくなるという効果も感じています。

手順

お待たせしました!
いよいよ詳細な手順のご紹介です!

fantaSpeak を使ったディクテーションの手順
  • STEP 1
    お好きなストーリーの「物語を聞く」を選択する

    このとき音声が流れる前に設定画面が表示されるので、そこで表示する言語を「off」にしておきましょう。

  • STEP 2
    読み上げられた1文の内容を、聞こえたたままノートに書き出す

    しっかり聞き取れた単語はもちろん英語で書き出します。
    スペルがわからなければ、この時点では適当なスペルやカタカナでもOK。

  • STEP 3
    リピート再生&辞書を駆使して聞き取れていない箇所を埋める

    繰り返し同じ文を再生したり辞書を引いたりしながら、完璧な文に近づけていきます。
    これ以上調べようがない!と思うところまで調べ尽くしましょう!

    完璧な文に近づけるためのテクニックを一部ご紹介!
    ・fantaSpeak は音声の再生速度を×0.75にすることが可能! ゆっくり読み上げてもらえば聞き取りやすくなるかも?
    ・スペルチェック機能がある電子辞書なら、適当なスペルを入力しても、それに近い単語をサジェストしてくれます。
    ・文法の知識を応用すると、動詞の時制や冠詞などが予測できることも!

  • STEP 4
    英文を表示して答え合わせする

    fantaSpeak 画面下部の英/日表示切替ボタンで英文の表示が可能。
    自分が作った文と見比べて、間違った箇所に色ペンで正しい単語を書き込んでおけば、苦手な箇所や初めて知った単語をあとで見返すことができます!

  • STEP X
    再び英文を非表示にして次の一文へ…

    次の文以降も STEP 2 からの手順を繰り返します。
    目指せ、1話分の文章完全制覇!!!

ちなみに。
Momiji は fantaSpeak でディクテーションをやるときは、大体1日に1話分ずつ学習を進めています。
ただし、私は学生時代にこれでもか!というほどディクテーションをやってきたので、かなり〝ディクテーション慣れ〟している人間です。
初めてのかたにとっては、1文取り組むだけでも一苦労と感じるかもしれません。
そんなときは1日1文からでもまったく問題ないですからね!
コツコツ継続する、勉強においてはそれが何より大切です♡

【実践!】ディクテーション中のMomijiの脳内を覗き見

最後に実際に過去の記事で詳細を取り上げた「おっかなびっくりのお泊まり会」のとあるシーンをディクテーションしているときのMomijiの脳内会議の様子をお見せします。
これ、この記事のために創作した話ではなく、100%ノンフィクションです!w
ディクテーションを通じて英語力がどのようにアップしていくか、そのからくりが少しでも伝われば幸いです♡

「おっかなびっくりのお泊まり会」 第9話 より…

聞こえてきたその文は、カタカナで書き起こすとこんな感じの発音でした。

シー クイックリー スルー オープン ザ ドア

とりあえず私はノートにこう書き起こしてみました。

She quickly through open the door.

まずは英語の音を集中して聞き取って、カタカナでもよいので文字にするところから始めましょう。
慣れてくると聞き取れる音が増えていきます!

このまま答え合わせをしてもいいのですが、私はこの文に違和感をおぼえました。

この文の動詞は open ってこと?
でも she が主語の現在形の文であれば、三人称単数現在の s が後ろにくっついて opens になるはず。
でも何回聞いても open の後ろに s が付いているようには聞こえないなあ…

あ、それとも過去形の可能性もあるかも?
そもそもこのお話、台詞以外の文はずっと過去形だったし!
でも opened にも聞こえない…

正しい単語を推測するのに、文法の知識が役立つのです!

どうやら open は動詞ではなさそうな気配。
そして私は through に疑いの目を向け始めますw

ていうか、 through がこんな位置にあるのっておかしくない?
副詞だとしても何らかの動詞の後ろに付く使い方だろうし、前置詞だとしたら名詞とセットで使われるはず。
冠詞も何もついていないこの open は名詞じゃなさそうだし…

もしかして、私が through と思っていたこの単語は、別の単語… それも動詞にあたる単語なのでは!?

という具合に、別角度から〝スルー〟の正体を考え始めます。
その中で手がかりとなったのがこの物語のストーリーでした。
いくら初見のお話とはいえ、子ども向けのシンプルなお話なので、これまでの展開や挿絵などを考慮すればこの場面がどういう状況かは察しがつきます。

挿絵から察するに、ミニーは慌ててドアを開けているんだよね。
あ、そういえば… throw 「〈物〉を投げる」の過去形の threw って、〝スルー〟って発音じゃなかったっけ?
バーンと勢いよくドアを開ける感じにぴったりだと思うんだけど…

その場の状況や文脈から単語を推測するのも、リアルな英会話では大事なスキル!

念のため電子辞書の単語読み上げ機能で発音を確認して…

間違いない! この〝スルー〟は threw だ!

ここまで手間暇かけてたどり着いた単語… 確実に記憶に残ります!

こうして私は最終的にこんな答えを出し、見事全単語正しく聞き取ることができましたとさ!

She quickly threw open the door.

いかがでしたか?
〝スルー〟と聞こえた単語の正体にたどり着くまでに、私がいかにいろんな知識や手がかりを駆使していたかがおわかりいただけたと思います。

この練習を何度も何度も繰り返していくと、文法力もリスニング力もボキャブラリーもどんどん鍛えられていきますよ~^^

分析家肌な私には、ひとつひとつの単語に丁寧に向きあうタイプのこの勉強法はすごく性に合っていて楽しかったのもあり、自分の中でとても効果を実感した学習法でした♡

もちろん、学習法の向き不向きは本当に人それぞれなので、英会話教室で実際にネイティブの人とバンバン話しまくったほうが断然伸びが早いし楽しいという人もいると思いますw
しかし、

英語力は伸ばしたいけれど、英会話教室でたくさん会話するのは正直疲れるし、
なんなら日本語の会話ですら疲れます…。゚(゚´Д`゚)゚。

という人でも、こうしてひとりでコツコツ進めるタイプの学習方法もちゃんとあるから安心してください♡
fantaSpeak は初めてのディクテーションにもぴったりの素材だと思うので、是非是非軽~い気持ちで、まずは★1の作品から挑戦してみてくだしさいね!

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