Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、気になった文法事項や表現を紹介していきます。
今回は「ミッキーマウス クラブハウス」のシーズン1第2話「ミニーのバレンタイン・プレゼント」より、「gameの意外な意味」のお話です!
名物ヴィラン、ピート登場
無事にタイヤの修理に成功し(前回の記事参照)、ミニーの待つ公園へ意気揚々と車を走らせるミッキーとドナルド。
が、そんな彼らの行く手を、ミッキー出演作品ではお馴染みの悪役、ピートが阻みます!
…ということで、みなさん、ピートのことはご存知でしょうか?
テーマパークのグリーティングやパレードに登場することがないキャラクターなので一般的な知名度は低めかもしれませんが、ミッキーが登場するアニメーションやゲームには必ずと言っていいほど登場する名物ヴィラン!
「ミッキーマウス クラブハウス」でも、ピートはミッキーたちに何かしらの課題を与えたり、ときにはお互いに助け合ったりする役目でたびたび登場。
この第2話では公園の入場料の回収係として、ミッキーたちと絡みます。
そんな彼の台詞回しはなかなか癖があり、調べ甲斐のある表現を含んだ台詞がたくさん登場します。
今回はそんな彼の台詞の中から1つをピックアップしてご紹介しましょう♪
リズミカルな自己紹介♪
PETE’S MY NAME, AND GATE KEEPING IS MY GAME.
ミッキーマウス クラブハウス シーズン1第2話 ミニーのバレンタイン・プレゼント 00:14:22~
こちらが公園に入ろうとするミッキーとドナルドに向かってのピートの第一声です。
この台詞を見てまず〝おっ!〟と思うのが、nameとgameが韻を踏んでいること。
ラップのようなリズミカルな響きがあっておもしろいですね♪
前半部分のPETE’S MY NAMEは見てのとおり名前を名乗っているわけですが、意味を理解するのに頭と辞書を使う必要があるのはコンマ以下の後半、GATE KEEPING IS MY GAMEの部分です。
GATE KEEPINGについては、bird-watching「バードウォッチング」やbass fishing「バス釣り」のように、もともと動詞の~ing形+目的語の形だったものが、目的語が前に出てひとつの名詞として扱われるようになった形と考えられます。
keep the gateで「門番をする」という意味なので、gate keepingは「門番」と解釈して問題ないでしょう。
どんな仕事も遊びになっちゃう!
さて、ここまではそれほど難解な単語もなく、お話の流れからも台詞の意味の想像がつきやすかったと思います。
しかし最後の一語であるGAMEは、一体どういう意味なのでしょう?
直訳すると〝門番は俺のゲーム〟といったところでしょうが、門番をすることがゲームとは思えないですよね。
こんなときこそ辞書の出番!
もちろん最初のほうには「競技」「ゲーム」「試合」など、私たちがgameと聞いてぱっとイメージできる意味が並んでいます。
しかしどんどん読み進めていくと…ありました!
名詞のエリアのかな~り終盤のほうに「職種」「仕事」という意味が載っています。
〝ピートが俺の名前、門番が俺の仕事〟。
これならピートの自己紹介としてしっくりきますね♪
メリー・ポピンズが「お砂糖ひとさじで」の冒頭の台詞の中でThe job’s a gameと言っていましたが、まさか本当にgameに「仕事」なんて意味があるとは…びっくりです!
ちなみにピートのこの台詞、日本語吹替版では「この俺が庭の入口の番人だ」という訳になっていました。
もとの台詞の韻を踏んだリズム感がないのが少し寂しいですが、要点がコンパクトにまとまっていてとてもわかりやすいですね!
このほかにもピートの台詞は結構クセがあっておもしろい表現が多いので、ぜひみなさんも辞書片手に元祖ディズニーヴィランと戦って(?)みてくださいね!
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