Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、気になった文法事項や表現を紹介していきます。
今回は「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話「エンチャンシアのうた」より、「ソフィアとベルの歌に登場する英語表現」のお話です!
お待ちかね!ベルがエンチャンシアに現れた!
「ちいさなプリンセス ソフィア」最大のお楽しみ…それはアバローのペンダントの力による、歴代ディズニープリンセス召喚シーン!
このエピソードでは『美女と野獣』のベルが、自慢話について友達に謝ってもなおカエルの声の魔法が解けずに悩むソフィアの前に現れ、歌でアドバイスをくれます♪
ちなみに、ベルのこの歌唱シーンは、ディズニージュニアの公式YouTubeチャンネルでも公開されています!
今回はこのベルとソフィアの歌の中から、いくつか気になる表現をピックアップしてみたいと思います♪
①plight ~ベルと野獣の思い出~
1番の歌詞では、まずベルが自分の体験談を語ります。
ベルがピンチに陥ったとき、野獣は体を張って助けてくれて、言葉ではなく行動で思いやりを示してくれた、と。
その中で出てきたのがこちらの単語。
plight
意味は「悪い状態」や「苦境」。
私的には耳慣れない単語で、さっそく単語帳Excelにメモしました!
ピンチを表す英単語として、いちばんよく使われるのはtroubleあたりかな?と思いますが、今回はなんといっても歌の歌詞ですからね♪
このあとの歌詞に登場するfightやrightといった単語と韻を踏んでいるところも大きな決め手となって、この単語が使われているのだと思います。
②your tongue is tied ~舌が絡まった!?~
続けて2番の歌詞では、ソフィアの現状についておさらいします。
ソフィアは友達に自慢話をしすぎたせいで、カエルの声が出るようになってしまったんでしたよね。
その説明の中に登場した、ちょっと変わった表現に注目してみましょう。
your tongue is tied
直訳すると〝あなたの舌が結ばれる〟。
えっ?どんだけ長い舌なの?
…ということで、これはもちろん文字通りの意味ではなく慣用表現です。
『リーダーズ英和辞典 第3版/リーダーズ・プラス』(研究社)には「それは言えない」という意味の表現としてMy tongue is tied.という例文が載っていますが、これはその変形版。
この歌詞を歌っているのはベルなので、your tongue=あなたの舌=ソフィアの舌。
自慢を喋りすぎたせいで、ソフィアがカエルの声の魔法にかかってしまい、いつも通り喋れなくなってしまった、ということを説明しているわけです。
なお、この歌詞の前にasideという単語が登場するので、それと韻を踏んでいるところもポイントです♪
③go for broke ~友達のために全力で!~
最後も慣用表現です。
ベルからソフィアへの励ましの歌詞に、ちょっと耳慣れない表現が使われています。
go for broke
brokeというとbreakの過去形が真っ先に思い浮かびますよね。
しかし辞書を引いてみると、brokeには形容詞として「文なしの」、つまり〝お金がない!〟という意味もあることがわかります。
そんなわけで、go for brokeの意味は「有り金[全財産]をはたく」。
そしてそれが転じて「全力を尽くす」という意味にもなります。
〝友達が喜んでくれることを全力でやって、行動で反省の気持ちを示そう!それが魔法を解く方法!〟というのがベルからソフィアへのアドバイスのようです♪
そして例によって、このbrokeも、その後の歌詞に出てくるcroakという単語と韻を踏んでいます。
今回ピックアップした3つの単語・表現に共通しているのは、歌詞の中の他の単語と韻を踏んでいること。
歌の歌詞は韻のために結構マニアックな単語や表現が使われることが多いので、通常の台詞以上に読解の難易度が高い&新しい表現に出会える可能性も高いです。
よく知っているディズニーソングでも、改めて英語詞を確認してみるとおもしろい発見があるので、そういうところから英語に親しむのもおすすめの勉強法ですよ!
お気に入りのキャラクターと一緒に歌いながら、どんどん英語の知識の幅を広げていっちゃいましょう♪
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