Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、気になった文法事項や表現を紹介していきます。
今回は「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話「エンチャンシアのうた」より、「セドリックの台詞に登場する英語表現」のお話です!
大人キャラにも注目! その理由は…
「ちいさなプリンセス ソフィア」は子ども向けのアニメということもあって、登場人物は主人公のソフィアを筆頭に子どもが多いです。
しかし、もちろん彼女をとりまく人物の中には大人のキャラクターもいます。
ソフィアの両親にあたる国王夫妻(ローランド2世&ミランダ)、執事のベイリーウィック、魔法使いのセドリック…みんな個性溢れるおもしろいキャラクターです♪
そんな魅力的な大人キャラたちは、英語学習の面でもとても重要!
ソフィアたち子どもキャラが使わないような難しい単語やレアな言い回しを使うことが多々あるので、彼らの台詞には「あ、今の表現、初めて聞いたな!」という新たな学びが盛りだくさんなのです。
今回取り上げている「エンチャンシアのうた」は、ソフィアのペンダントの持つ魔法の力にまつわるエピソードということで、そのペンダントを狙うヴィラン的人物であるセドリックの出番が多いです。
(ちなみに余談ですが、Momijiはセドリックさんが「ソフィア」の中でいちばんのお気に入りのキャラクターです♪)
ということで、ソフィアがカエルの声の魔法を解く方法を求めてセドリックの部屋を訪ねるシーンから、私の新たな学びポイントを3つご紹介します!
【LEVEL1】deed
まずはこちらの台詞からいってみましょう!
アバローのペンダントの魔力について書かれた本の一部をセドリックが読み上げる、という状況での台詞です。
“With each deed performed, for better or worse, a power is granted, a blessing, or curse.”
ちいさなプリンセス ソフィア シーズン1第17話 エンチャンシアのうた 00:09:39~
(「良き行いも悪しき行いも力となりてあらわれるであろう」。)
※台詞内のマーカーは筆者が独自に追加
詩のようなリズム感のある文章から、なんともいえない格式張った雰囲気が漂っています…!
文法的なややこしさはいったん置いておくとして、この台詞の中で私が「あんまり馴染みがないな~」と思った単語がdeedです。
辞書を引いてみると「行為」という意味だと判明!
「行為」に対応する名詞はactがいちばん一般的かと思いますが、deedはそれよりも堅めの表現。
書物からの引用という少し特殊な台詞だからこそ出会える単語ですね。
【LEVEL2】Suit yourself!
続いては、カエルの声の魔法を解くため(もちろんそれは口実で、実際は王国乗っ取りの野望を果たすためですが…)に、セドリックがアバローのペンダントを自分に渡すようソフィアに要求するシーンより。
頑なにペンダントを外すことを拒否するソフィアに対して、セドリックはこんな台詞を言います。
Mmm, suit yourself.
ちいさなプリンセス ソフィア シーズン1第17話 エンチャンシアのうた 00:10:37~
(なら好きにするといい。)
※台詞内のマーカーは筆者が独自に追加
短い台詞ですが、suit oneselfの意味、ぱっと思いついたでしょうか?
suit自体は、名詞としてならいわゆる会社員が着る「スーツ」、動詞としてなら「〈事・物〉に適する」「〈人・物など〉に似合う」など、さまざまな意味があります。
(詳しい考え方は省略しますが)このsuitは動詞&この文は命令文と考えられますが、辞書で引いたとおりのsuitの意味を当てはめて訳すと「あなた自身に適しろ」「あなた自身に似合え」などと妙な訳になってしまい、日本語吹替の台詞のような意味にはなりません。
そこでsuitが使われているイディオム表現の一覧を辞書で見てみると…ありました!
suit oneselfで「自分のしたいようにする」。
さらに、今回の台詞と同じようにSuit yourself!と命令文にすると「お好きなように」「勝手にすれば」という意味になる、とあります。
まさに日本語吹替の台詞と同じ表現!
パズルのピースがカチッと当てはまったような快感です♪
【LEVEL3】have gone and done
最後は私自身も調べるのにかなり苦労した表現です。
先程よりもシーンを少しさかのぼりまして、ソフィアにカエルの声の件を打ち明けられたときのセドリックの台詞を見てみましょう。
You’ve gone and gotten yourself cursed!
ちいさなプリンセス ソフィア シーズン1第17話 エンチャンシアのうた 00:09:17~
(きっと魔法をかけられたんだろう!)
※台詞内のマーカーは筆者が独自に追加
日本語吹替の訳をみてもとても単純な内容の台詞ですが、よくよく見ると引っかかりますね…
You’ve gotten yourself cursed.で「君は呪いをかけられてしまった」ならわかるけど…
でも、このgoneはいったい何者?
「あなたは行って呪いにかかってしまった」?
「行く」ってどこに?
疑問は増すばかりなので、goneが使われているイディオムを電子辞書で検索してみました。
するとhave gone and doneという見出しを発見!
詳細な意味はgoの大元の記事に飛べと書いてあったので、そこを見ると…
ありました!
「(驚いたことに・困ったことに)…する」。
カエルの声が出る呪いだなんて、ソフィアにとって当然びっくり&困った出来事なので、これならしっくりきますね!
使われている単語が簡単なものであればあるほど、その単語を使ったイディオムも豊富なので、検索するのに手間がかかりますが、正解にたどりつけたときの達成感はひとしおです。
こんな感じで、辞書で意味を調べるプロセスも紹介しつつ、セドリックとソフィアの会話の中から私の気になった表現を3つピックアップしてみましたが、いかがでしたか?
私はこの作業を宝探しのように感じていて、わりと本気で楽しくて仕方がないのです♪
しかも推しキャラであるセドリックの登場シーンともなれば尚更!
みなさんの「ソフィア」の推しキャラは誰でしょうか?
ぜひお気に入りのキャラの台詞から「新しい表現」というお宝を楽しく発掘してみてくださいね!
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