【塔の上のラプンツェルで英語学習】かよわい?かよわくない?形容詞+α で表現してみよう!

学習記録

Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、英語的に〝気になるな〟〝おもしろいな〟と思った場面を、解説とともにご紹介♪

今回は『塔の上のラプンツェル』より、怪しい侵入者(=フリン)をとらえたラプンツェルの台詞から、形容詞を使った定番フレーズについて学びます。

もう〝かよわい〟とは言わせない!

今回はいよいよ、ラプンツェルとフリンの運命の出会いの場面に突入です!
…といっても、フリンはラプンツェルのフライパン攻撃を受けて即気絶。
ふたりが実際に言葉を交わすのはもう少しあとの場面となるんですけどね。

一方のラプンツェルは、怪しい侵入者を自力で捕らえられたことですっかりご機嫌♡
侵入者を退治できた=自分は外の世界で生きていくだけの力があることの何よりの証拠!
そう考えたラプンツェルは、この事実を武器に、ゴーテルに誕生日の光の件をもう一度交渉しようと決意します。

そんなわけで、フリンが目覚めるまでの間、ラプンツェルとゴーテルの台詞には、

私はかよわいから外の世界ではやっていけないと思われてるけど、そうじゃない!

いいえ、あなたはかよわいから外の世界ではやっぱりやっていけない!

という具合に〝かよわいから外の世界ではやっていけない〟という話題が繰り返し登場

そしてその〝かよわいから外の世界ではやっていけない〟を表現するために、文法のテストにも頻出の形容詞を使った定番フレーズが色々と使われます。

ということで今回の記事では、教科書や問題集ではなかなか出会えない生き生きとした実際の使用例を、ラプンツェルとゴーテルのやりとりの中から紹介しますね!

〝かよわい〟〝外の世界でやっていく〟は何と言う?

さて、まずは前提知識として、そもそも〝かよわい〟や〝外の世界でやっていく〟が、元々の英語版の台詞でどう表現されているかについて確認しておきましょう。

まず、〝かよわい〟は、 weak と表現されています。
weak は「弱い」という訳が一般的ですが、たしかに〝かよわい〟という表現のほうがラプンツェルがもつ純粋で少し幼いイメージにしっくりくるな~と感じます。

そして〝外の世界でやっていく〟には、 handle oneself out there という表現が使われています。handle は「〈状況・問題など〉を取り扱う」「〈人など〉を扱う」という意味の動詞。
なので handle oneself で〝自分自身を扱う〟、もっと自然な日本語にすると〝自分で自分の面倒をみる〟といった意味になります。
後半の out there は〝外で〟という意味ですね。
(余談ですが『ノートルダムの鐘』でカジモドが歌う「僕の願い」の原題がまさに Out There といいます!)

ここで注目したいのは handle という単語。
日本語のイメージだと、handle と聞くと〝(車の)ハンドル〟的な名詞が思い浮かびがちですが、私の観測範囲だと、英文の中に handle という単語が出てくるときは、動詞として使われていることのほうが圧倒的に多い印象です。
ちなみに、そもそも〝(車の)ハンドル〟という言葉自体が実は和製英語で、英語では steering wheel といいます。
ついでに覚えておきましょう^^

【パターン1】too … to ~ で皮肉っぽく

〝かよわい〟や〝外の世界でやっていく〟を英語でどう表現するかをチェックしたところで、いよいよ本題へ!
weak や handle oneself を、形容詞を使った定番フレーズと組み合わせてみましょう。

1つ目の定番フレーズはこちら!

too … to do   (あまりにも)…なので…できない

…の部分に形容詞を、 do の部分に動詞を入れて(いわゆる to 不定詞ですね)、「(あまりにも)…なので…できない」という意味になります。
例えば、こんなシチュエーションで使われます!

It’s too hot to have a walk. (あまりに暑いので散歩できません。)

いかがですか?
学校の英語の授業で習った記憶、よみがえってきましたでしょうか?

そんなこの too … to do 、ラプンツェルの場合だと、フリンをクローゼットに閉じ込めた直後、鏡に向かっての独り言の中でこんなふうに使っています。

Too weak to handle myself out there, huh, Mother?
かよわいから外ではやってけないですって?

Well, tell that to my frying pan.
そう、フライパンにきいてみて。

塔の上のラプンツェル 00:21:22~   ※ハイライトは独自に追加

このシーンのラプンツェルのドヤ顔、なんとも可愛いですよね♡
何度も見返したくなっちゃいます。

そして、黄色とピンクでハイライトを入れたところにご注目を!
前のシーンでゴーテルに言われたこと=〝ラプンツェルはあまりにかよわいので外との世界ではやっていくことができない〟を繰り返すために、 too … to do を使っていることがお分かりいただけたでしょうか?

to 以下のフレーズは、ラプンツェルのこの台詞のように、結構長~くなることもあるのですが、どんなにその後に色々と単語が続こうとも、〝to のすぐ後ろには置かれるのは動詞!〟という基本ルールさえしっかり押さえておけば大丈夫です!

【パターン2】enough で母娘大激論!?

2つ目の定番フレーズはこちら!

(形容詞 +) enough to do   …するに十分に

これも学校英語で非常によく見かけるフレーズです。
このフレーズだけ抜き出すと少しわかりにくいので、こちらも例文を確認してみましょう。

She is tall enough to ride Big Thunder Mountain. (彼女はビッグサンダー・マウンテンに乗るのに十分な身長があります。)

〝十分○○なので△△できる〟という内容を伝えたいときに使うフレーズ、というわけですね。
形容詞→ enough → to 不定詞 という語順がちょっと覚えにくいこともあり、テストではよく語順の並び替え問題に登場するフレーズです

このフレーズを活用したリアルな会話を見ることができるのが、塔に戻ってきたゴーテルに、ラプンツェルが侵入者のことを話そうとする場面。
ゴーテルは〝空の光の話はもううんざり!〟と取り合おうとしませんが、ラプンツェルは食い下がります。

Rapunzel: No, Mother, I’m just saying, you think I’m not strong enough to handle myself out there.
ラプンツェル: ううん、そうじゃなくて、話っていうのはね、外の世界で私がやっていけるのかってことなの

Gothel: Oh, I know you’re not strong enough to handle yourself out there.
ゴーテル: もちろんあなたはかよわいから外の世界ではやっていけないわ

塔の上のラプンツェル 00:22:51~   ※ハイライトは独自に追加

日本語訳はある程度意訳で簡略化されているのですが、ラプンツェルの英語のセリフを直訳すると…

お母様は、私は外の世界でやっていくのに十分強くないと思っているわよね

…と言っています。

ここで注目すべきポイントは、使われている形容詞
前項で紹介した too … to do を使った台詞のときは、最初に〝かよわい〟という意味で紹介した weak という形容詞が使われていましたが、ここではその反対語である strong が使われています
weak の反対語を否定文の中で使うことで、実質 weak と同じ意味を表しているところが面白いです!
日本語に直訳すると回りくどく感じますが、英語ではこういう表現がときどき登場するんですよね~。

で、ラプンツェルのその発言を受けて、ゴーテルは、

あなたは外の世界でやっていくのに十分強くないわよ

…と、ご丁寧に同じ〝形容詞+ enough to do〟を使って、ラプンツェルの自信をゴリゴリと削っていきます。
繰り返し同じ表現を使ってくれることで、フレーズを暗記したい我々英語学習者にとってはありがたいことですが…
結局侵入者を捕まえたことを報告すらできなかったラプンツェルの気持ちを想うと、悲しくなってしまいますね…。゚(゚´Д`゚)゚。

でも、この絶望がバネになったからこそ、ラプンツェルがこの後フリンに対して勇敢かつ大胆な行動をとることができたのかも?とも思ったり♡

ということで、ここまできたら、次回の学習記録のブログ記事では、ようやくフリンもお目覚めで、ラプンツェルとフリンの会話のシーンが取り上げられるはず!笑
どうぞお楽しみに~♪

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