【塔の上のラプンツェルで英語学習】「お母様はあなたの味方」外の世界の危険を英語で総まとめ

学習記録

Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、英語的に〝気になるな〟〝おもしろいな〟と思った場面を、解説とともにご紹介♪

今回は『塔の上のラプンツェル』より、ゴーテルが歌う「お母様はあなたの味方」に登場する外の世界の危険にまつわる単語をまとめてみました。

雰囲気と歌詞のギャップにゾクッ!?「お母様はあなたの味方」

前回の記事ではゴーテルの台詞を取り上げましたが、今回は彼女の持ち歌に注目です!

Donna Murphy – Mother Knows Best (From “Tangled”/Sing-Along)

塔の外に行きたがるラプンツェルを、

外の世界は危険で、あなたにはまだ早いわ!
だから安全な塔の中にいなさい♪

と言いくるめるのが、この「お母様はあなたの味方」(原題は Mother Knows Best)という楽曲です。

ヴィランが歌う曲って、『ライオン・キング』の「準備をしておけ」みたいに明らかに不穏なムードが漂っているか、明るい曲であっても『美女と野獣』の「強いぞ、ガストン」みたいにガサツさや強欲さが前面に出ているイメージがあると思います。

そんな中でゴーテルのこの曲は、1度目の登場のこの時点では、プリンセスの持ち歌でもおかしくないくらい軽やかでふんわりした曲調なのがすごく印象的
ゴーテルが演じようとしている〝優しい母親〟像が反映されている影響なのかもしれません。

しかし、そんな優しげな曲調とは裏腹に、歌詞の中身はなかなかにえぐい

前半はゴーテルが外の世界の危険を列挙しているため物騒な単語のオンパレード
そして後半はこれでもかというほどラプンツェルをディスりまくる
曲調と歌詞のギャップが、逆にゴーテルの恐ろしさを強調してる気さえしてきます。

今回の記事ではそんな「お母様はあなたの味方」の前半部分の物騒な単語を、まとめて一気に紹介したいと思います。
〝これはきっとわかる人も多いはず!〟という単語から、まあまあ日常的に英語に触れている Momiji ですら〝初めて聞きました!〟となる単語まで、難易度のバリエーションも非常に豊富!
ぜひどれだけ知っている単語があるかチェックしてみてくださいね♪

また、吹替と字幕で日本語訳が異なる箇所も多いので、実際のところ英語ではどんな歌詞なのか、その真相にも注目です!

それでは前置きはこれくらいにして、早速始めていきましょう!
なお、これ以降の見出しの単語は基本的に無冠詞かつ単数形で記載していることにご留意ください。

ruffian … 悪漢、無法者

最初に登場するのは ruffians
あまり耳馴染みがない人も多いであろうこの ruffian という単語には、「悪漢」、「無法者」という意味があります。

映像でも、目つきが悪くて爪が長くて…という怪しい人物のシルエットが登場していますね。

吹替での日本語訳は「強盗」となっていますが、ここで

ruffian って強盗って意味なのね!

と覚えてしまうのには、少し注意が必要

ゴーテルがイメージする ruffians の中にはもちろん盗みを働く人も含まれているのでしょうが、ruffian という単語は〝盗みをする人〟だけでなく、もっと広い意味での〝悪い人〟を指すものです。
もし、海外旅行先で窃盗事件を見かけたときなどには、 thief 「泥棒」robber 「強盗」という単語を使って説明することをオススメします!

ちなみに字幕での訳は「悪党」。
こちらは辞書の意味に忠実ですね!

thug … 悪党、暴漢

次に登場する thugs (単数形にすると thug )も、ruffian とほぼ同じで「悪党」、「暴漢」といった意味があります。
元々は昔のインドの暗殺者や盗賊を指す言葉だそうで、 ruffian よりも凶悪度が高い雰囲気を感じますね…!

この単語が登場するときも、 画面には ruffian のときと同じ悪者っぽい人の影絵が映っています。

ちなみに、吹替では「ギャング」、字幕では「盗っ人」という訳になっています。

poison ivy … ツタウルシ

続いて登場するのは poison ivy

先ほどの悪者の人影に代わって、今度は植物の影が床に映し出されることから、

これは植物の名前では?

と推測したかたもいらっしゃるでしょうが…
ご名答!そのとおりです!

poison ivy には「ツタウルシ」という意味があります。
触るとかぶれてしまう危ない植物ですね!

辞書では poison ivy の2語セットで見出し語になっている場合が多いですが、 poison は「毒」ivy は「ツタ」という意味なので、別々に調べてもなんとなく意味はイメージできそうです。

なお、吹替では「うるし」、字幕では「毒草」と訳されています。

ちなみに、私、この〝ポイズン・アイビー〟という響きを、どこかで聞いたことがあると思ったのですが…

…そうそう! DCコミックス(マーベルと並ぶ大手アメコミ出版社、スーパーマンやバットマンが看板ヒーロー)のヴィランにいましたね!
彼女の主な能力は植物を操ることとのことで、納得のネーミングです。

quicksand … 流砂

poison ivy の後に、特に影絵での表現などもなく、しれっと歌詞に登場する quicksand は、「流砂」という意味。
砂漠などで人をたちまち砂の中に吸いこんでしまう現象です。

『アラジン』の世界では頻繁に起こりそうな現象ですが…
果たして『塔の上のラプンツェル』の世界の中に、流砂が発生する場所ってあるんでしょうか…?

そんな余計な疑問を抱かせないようにするためか、吹替での訳は「台風」になっています。
台風ならあの世界にも普通に来そうですね!
(ちなみに字幕では、原語どおり「流砂」と訳されています)

cannibal … 人肉を食う人

ゴーテルがフライパンで炒め物をする場面。
吹替では「食中毒」という危険が挙げられていますが、映像を見ながら

なんでゴーテルは人形なんか炒めてるんだろう?

という疑問が浮かんだかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

その謎の答えは原語の歌詞にあり!
英語の歌詞で歌われている cannibal という単語の意味は… なんと「人肉を食う人」
真の危険は〝食べる〟ことではなく〝食べられる〟ことだったのです。
なんなんでしょう、この『注文の多い料理店』感…!

映画・海外ドラマ好きなかただと、〝人肉を食べる〟と聞いて映画『羊たちの沈黙』やドラマ「ハンニバル」などに登場する〝ハンニバル・レクター博士〟を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれません。

(ドラマ「ハンニバル」でハンニバルを演じているのは、『ローグ・ワン』や『ドクター・ストレンジ』でディズニーファンにも馴染み深いマッツ・ミケルセン!)

Hannibal という名前は、まさにこの cannibal と韻を踏んでいます
彼のことを知っている人なら、この単語も簡単に覚えられちゃいますね! やったね!
(覚えたところでいつ使うんだ?というツッコミ待ち)

ちなみに字幕ではストレートに「食人族」と訳されています。

子どもの観客も多い吹替版では、〝人肉〟はさすがに怖すぎ!と判断されたのかもしれませんね…

snake … ヘビ

おそらくこの記事の中でいちばん知名度の高い単語ではないでしょうか?
snake の意味は「ヘビ」、生き物のヘビです。

字幕では普通に「ヘビ」と訳されているのですが、吹替版では音節数の関係&特に画面にヘビに関する情報が映っていないせいか、一切歌詞に登場しないので、もしかすると

この歌にヘビなんて登場してたの!?

と今回の記事で初めて知ったかたもいらっしゃるかもしれませんね。

plague … 疫病、伝染病

この単語の恐ろしさは、私たちも最近身をもって実感しているところではないでしょうか?
plague の意味は「疫病」、「伝染病」です。

映像ではゴーテルがランプの光を使って顔色を悪くしながら歌っています。

こちらも先ほどの cannibal と同様、字幕では「疫病」と辞書通りの訳になっていますが、吹替では「おばけ」という意味のまったく異なる語が選ばれています。
これも音節数の制限や、子どもに伝わりづらいからといった理由なのでしょうか…?
映像的には確かにゴーテルがおばけの真似をしているようにも見えるので、これまた賢い解決策だな~なんて思いました!

large bug … 大きい昆虫

large「大きい」、そして bug「昆虫」という意味。
2つ合わせて〝大きい昆虫〟です。
bug については、ディズニー好き的には、『バグズ・ライフ』の〝バグ〟と説明すると、わかりやすいかもしれません!

ゴーテルははたきのようなものを持ってきてこの部分の歌詞を歌っているのですが、一体どんな虫をイメージしているんでしょうね?
昆虫ではありませんが、クモ、とか…?

なお、字幕では「巨大な虫」、吹替では「毒虫」と訳されています。
吹替では〝大きい〟の情報が消えて、代わりに原語にはない〝毒〟という特徴が加わっているんですね。

man with pointy teeth … 先のとがった歯=牙をもつ男

pointy「先のとがった」teeth「歯」を表す tooth の複数形
要するに〝牙〟ですね!

そして with は「…と一緒に」というイメージが強い前置詞だと思いますが、実は「…を持っている」(〝…〟には身体の特徴などが入ります)という意味も表せます。

たとえば…

a boy with brown eyes (茶色い目を持っている少年=茶色い目をした少年)

といった使い方ができるのです。

なので man with pointy teeth〝牙をもつ男〟という意味になります。

こちらは字幕も吹替もシンプルに「牙のある男」と訳されていました。
床にその〝牙のある人〟の似顔絵も描かれているので、映像からも意味が伝わりやすい場面となっています。


ここに登場した単語や表現、みなさんはいくつご存知でしたか?
普段の生活で役に立つ単語かどうかは微妙ですが…
せっかく英語字幕つきの動画もあることですし、一緒に歌って楽しく覚えてみてくださいね♪

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