ちいさなプリンセス ソフィア S1EP17 エンチャンシアのうた

作品解説

Disney+の配信作品を英語学習者視点でレビュー!
今回の作品はテレビシリーズ「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話「エンチャンシアのうた」です。

基本データ

タイトルちいさなプリンセス ソフィア (原題:Sofia the First)
話数・サブタイトルシーズン1 第17話 エンチャンシアのうた (原題:The Amulet and the Anthem)
公開年2013年
上映時間26分
監督Jamie Mitchell, Larry Leichliter(co-director)
脚本Matt Boren
日本語吹替版翻訳いずみ つかさ(翻訳)、市之瀬 洋一(訳詞)
※「上映時間」にはオープニング曲や各国吹替クレジットの時間も含みます。

今回の作品は、ディズニー・チャンネルのアニメーションシリーズ「ちいさなプリンセス ソフィア」。
母親が国王と再婚(!)したことで、ある日突然普通の女の子からプリンセスになってしまった少女ソフィアが主人公の物語です。

ディズニー・チャンネルの作品にしては珍しく、日本でもがっつりグッズ展開されているので、作品自体は見たことがなくても、「キャラクターは見たことあるよ!」という人も多いのではないでしょうか?

未就学児向けのシリーズですが、歴代のディズニー映画の要素をふんだんに取り入れた世界観の中で繰り広げられる物語は、ディズニー映画好きの大人が見てもじゅうぶん楽しめます。

そんな「ちいさなプリンセス ソフィア」の中から、わたくしMomijiも大好きなエピソード、シーズン1第17話の「エンチャンシアのうた」を取り上げます。

あらすじと見どころ

収穫祭で国歌斉唱をする役目に抽選で選ばれたソフィアは、素敵な衣装を用意してもらったり、新聞記者のインタビューを受けたり…とVIP待遇を受けてすっかり有頂天。
調子に乗って友達のルビーやジェイドにもそのことをたっぷり自慢します。
しかし、リハーサル中にソフィアの喉にある異変が起きて…!?

ときどき歴代ディズニー映画のプリンセスがゲスト出演するのが「ちいさなプリンセス ソフィア」の大きな特徴のひとつ。
このエピソードでは『美女と野獣』のベルが登場して、歌まで披露してくれます♪
私も『美女と野獣』大好き!ベル大好き!なので、今回はこのエピソードを取り上げてみました~。

word数や難易度

作品の中に登場する単語すべての難易度をチェックしたところ、次のような結果になりました。

word数割合
★★★約2,185語75%
★★約420語14%
約70語3%
その他約125語4%
固有名詞など約120語4%
合計約2,920語100%
※★★★…中学校で習う単語・使用頻度が高い単語、★★…高校で習う単語、★…大学生・社会人に必要な単語
 『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』(大修館書店)の重要度に基づいて単語数をカウントしています

1分あたりのword数の平均…約117語


未就学児向けであるディズニージュニアのテレビシリーズは、おおむねどの作品でも、作品内に登場する英単語の70%以上が中学校で習うような基本的な単語です。
このエピソードでも、75%がそのような★★★の単語で占められています。
高校で習うレベルの★★の単語も合わせると、割合はほぼ90%。
あくまで数字上の話ですが、専門用語のような難しい単語を知らなくても、高校までの単語をしっかり覚えていれば、9割近くは英語のままで作品を理解できる!と思うと、ちょっと希望が湧いてきますね!

1分あたりの平均的な単語の数は約117語。
特にアクションシーンや動きで笑わせるコメディシークエンスみたいなものもなく、終始キャラクターの会話でストーリーが進んでいくので、約25分の間に詰まっている台詞量はかなり多いです!
ちなみに映画『白雪姫』(1937)の1分あたりの平均単語数は約46語。
やはりテレビシリーズのエピソードは短い時間の中で起承転結を描かないといけないので、1時間以上たっぷり時間をかけて物語を描く映画よりも、台詞の密度が高くなる傾向があるようです。

英語学習的おすすめポイント

前項でも書いたとおり台詞の量がたっぷりあり、そのうえ専門用語のような特殊な単語が登場するシーンもそれほど多くなく、とても学習向きの作品だと思います。

ディズニージュニアのテレビシリーズ未就学児向けなので、〝数を数える〟などの学習要素がメインだったり、毎回ある程度お話のフォーマットが決まっていたり…というシリーズも多いですが、「ちいさなプリンセス ソフィア」は比較的ストーリーに比重が置かれているシリーズです。
私もシーズン1は全話鑑賞済なのですが、話数を追うごとに、レギュラーキャラクターの意外な一面が見えたり、シーズン終盤では成長が感じられたり…と大人が見てもかなり楽しめます!
〝易しい単語の多い子ども番組で無理なく英語を学びたいけど、知育番組だとストーリーに起伏がなくてちょっと物足りないな~…〟という人も、「ソフィア」なら台詞の易しさとストーリーの楽しさが両立できるかもしれません♪

このエピソードは「ソフィア」の中でもレギュラーキャラクターのほぼ全員に台詞があるので、
・ソフィアの子どもらしい素直な英語
・クローバー(ソフィアの親友のウサギ)のジョークまじりの早口トーク
・セドリック(王国乗っ取りを企む魔法使い)が読み上げる仰々しい魔法の書の文章
など、キャラクターごとの台詞のテイストの違いを楽しみながら英語を学べるというのもおすすめポイントです♪

あとはなんといっても、『美女と野獣』のベルが登場シーンが最大の見どころ!
ディズニープリンセスの作品で英語を学びたいけど、いきなり90分近くある長編アニメーション映画に取り組むのはちょっと不安…という人は、まずはこのような「ソフィア」のディズニープリンセス登場エピソードから始めてみるのはいかがでしょうか?

Momijiの学習記録

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