20年来のマペットオタクである Momiji が、2024年5月末にディズニープラスで配信が始まったドキュメンタリー映画『ジム・ヘンソン:アイディアマン』の感想や、少しだけ私の英語歴とも関連するマペットたちとの思い出について語るだけの記事です。
完全に趣味で書いた記事なので、軽~い気持ちで読んでください!
ジム・ヘンソンって、知ってる?
みなさんは〝ジム・ヘンソン〟という人物をご存知ですか?
日本ではそれほど知名度が高い人物ではないと思いますが、彼が生み出した作品はきっとみなさんにも馴染みがあるはず。
たとえば、このテレビ番組!
(こちら、「セサミストリート」放送50周年記念の、歴代オープニング映像マッシュアップ動画です!)
あるいは、ディズニーファンのかたなら、海外パークや Disney+ で彼らの姿を見かけたことがある人もいらっしゃるかもしれません。
(こちらは日本の Disney+ でも配信されている「マペット大集合!」の予告編です~)
口の部分はぬいぐるみの中に入れた手でパクパクと動かし、腕は棒などを使って操作…
これらの動画に登場するパペット+マリオネットがミックスされた不思議な動きをする操り人形たちは〝マペット〟と呼ばれます。
そしてその〝マペット〟を生み出した人物こそが、ジム・ヘンソンなのです。
彼自身も生前は、カエルのカーミットや「セサミストリート」のアーニーを自ら演じていました。
今回この記事で取り上げる『ジム・ヘンソン:アイディアマン』は、そのタイトルどおり、ジム・ヘンソンの生涯や功績を、資料映像や関係者の証言から紐解いたドキュメンタリー映画。
大好きなマペットたちを生んだ人物を深く知ることができるこの作品、マペットオタク歴20年超の私が見逃すわけにはいきません!
ということで、私のマペット遍歴(?)についても語りつつ、『ジム・ヘンソン:アイディアマン』の感想を書いていきたいと思います♡
実録!Momijiのマペットオタク遍歴
多くの日本育ちのかたと同じように、私とマペットたちとの最初の出会いは NHK 教育テレビで放送される「セサミストリート」でした。
が、幼少期の私は「セサミ」に興味がないどころか、大の苦手!
だって、キャラクターのデザインや動きのクセが強いし、途中に挟まれる謎のアニメがなんだか不気味だし…
むしろトラウマ的存在といっても良いくらいでした 笑
しかし中学校に入って英語を本格的に学び始める頃になって…
ハリウッド映画の台詞は全然聞き取れないけど…
子ども向け番組の「セサミストリート」なら字幕がなくても何言ってるか大体わかるぞ…!
…ということに気づき、それからは英語学習目的で「セサミストリート」をちょくちょく見るように。
そのうち、昔は怖かったマペットたちが徐々に〝キモかわ〟な存在に思えてきて、愛着を感じるようになりました♡
そして一度愛着が湧くと、だんだんマペットたちの情報が気になり、そこから様々なきっかけで様々な作品に触れ、沼の深みへズブズブと…
中でも思い出深いのは、私が初めて見たマペットの長編作品である『マペットの宝島』と…
(アメリカに語学研修で短期滞在したときにホストファミリーのおうちで見たため、台詞はほとんど理解できなかったのですが、それでもとても楽しかったです!)
ディズニー・チャンネルで放送されているのを見て、カーミットとミス・ピギーのロマンス(ピギーの一方通行感が強いですが 笑)にキュンとした『マペットめざせブロードウェイ!』です♡
(2024年6月現在、Disney+ では未配信ですが U-NEXT では配信されているようです)
ちなみに、私の推しは、ベタですが、個性豊かな仲間たちにふり回されながらも、リーダーとしてみんなをまとめるカエルのカーミット。
苦労性で、たまにブチギレているときもありますが、仲間思いで一生懸命なところが愛おしくて…♡
そして作品やキャラクターにハマればハマるほど、疑問もたくさん湧きました。
たとえば…
カーミットって、昔「セサミストリート」に出てた気がするけど、
元々「セサミ」のキャラだったってこと…?
というか、「セサミ」に出ていたカーミットが、
ブラックなギャグも満載の「マペット・ショー」に出てていいの!?
カーミットたちの作品は、
ディズニーから発表されているものもあれば、そうでないものもあるけれど、
一体いつからディズニー傘下に入ってるの?
これらの謎の真相を知りたくて、学生時代の私はマペットについての情報収集に明け暮れていました。
現在も決して潤沢とは言えない日本語でのマペット公式情報ですが、当時は今以上に情報が少なく…
日本のマペットファンのかたがたが発信されている情報はもちろんのこと、アメリカのディズニー公式サイトのマペットのページ、そして英語版の Wikipedia や海外のファンサイトまで、情報を求めてあちこちさまよっていました。
思い返すと、マペットにハマったことが、私の英語との付き合い方が〝英語を勉強する〟から〝英語を使って何か別の目的(ここではマペット情報の収集)を達成する〟へと自然にシフトしたターニングポイントだったような気がします。
…よかった、ちょっとは英語ブログらしいことも書いておけた!笑
待望の〝ジム・ヘンソン ワールド〟入門編
こうしてマペットの情報を集めているうちに、私はカーミットをはじめとするマペットたちの生みの親であるジム・ヘンソンという人物にたどり着きます。
ディズニーの世界におけるウォルト・ディズニー、『スター・ウォーズ』の世界におけるジョージ・ルーカスみたいな存在ですね!
マペット好きとして〝ジム・ヘンソンについてもっと知りたい!〟と思うのは自然な流れだと思うのですが、マペットたちの情報すら少ない日本では、ジム・ヘンソンについての情報・資料も非常に少ないのが現実。
そんなもどかしさを解消してくれたのが、今回 Disney+ で配信された『ジム・ヘンソン:アイディアマン』でした!
ジム・ヘンソンの生涯やショービジネス界でのキャリアが時系列でわかりやすくまとまっているドキュメンタリー、というのが、この作品をひと通り鑑賞した私の感想です。
なので、Disney+ のマペット作品のサムネイルを見て、かつての私のように、
このカエルって、昔「セサミ」に出てた気がするけど… 気のせい…?
というぼんやりとした疑問を抱いているかたにとっては、〝ジム・ヘンソンの世界=マペットの世界の入門編〟としてうってつけの作品ではないかと思います!
マペットキャラクターがどのような経緯でディズニー傘下に入ったかについては、もう少し補足説明が必要かなとは感じましたが…
(作中ではジムの生前に諸々の手続きが完了したように描かれていましたが、実際はその後いろいろあって、マペットたちが正式にディズニー傘下に入ったのは2000年代に入ってからになります)
(この作品はあくまでジムの生涯についてのドキュメンタリーなので、彼が亡くなった後の話は端折るという判断かもしれません)
その他の疑問に感じていた点については、概ねこのドキュメンタリー内で説明されていました。
独学でマペットについてそれなりに調べてきた私でも、いつカーミットが誕生し、いつ「セサミストリート」の放送が始まり、その後ジムのどういう想いに基づいて「マペット・ショー」が始まって…という一連の流れを時系列で知ることができたのは、とても大きな収穫でした!
もっと早く出会いたかったな、この作品…!
何より、ジム・ヘンソンが、どんな性格でどういう想いをもった人物だったのか?というところがしっかりと描かれているのが、マペットファンとしては非常に嬉しくて!
数多くの才能豊かなスタッフを率いて独創的なエンターテインメントを生み出すジムの生き様は、個性的なマペットたちを率いてショーを行うカーミットそのものだな、と感じました。
だけど真面目一辺倒かというとそうでもなくて、ときどきふざけたり皮肉っぽいことも言ったりする…
そんなところが、カーミットとジムは似た者同士だな~と感じました。
ディズニーファン的に例えれば、ミッキーがウォルトの分身であるのと言われるのと同じですね!
そして、ミス・ピギーやフォジー、「セサミストリート」のバートやクッキーモンスターを演じてきた大御所、フランク・オズの話が聞けるのも、興味深いポイントでした。
(ちなみに『モンスターズ・インク』のファンガス(ランドールのアシスタントの、三つ目の赤いモンスター)、『スター・ウォーズ』シリーズのヨーダも、実は彼が演じているキャラクターです!)
ジムとの出会いのエピソードなどを語ってくださるのですが、それがもうめちゃくちゃドラマチック!
この2人が力を合わせて、アーニー&バート、カーミット&ミス・ピギーという名コンビを演じてきたと思うと、とても熱いです!
2人のエピソードだけでも映画が1本作れそうだなあ 笑
その他にも…
・ジムの子どもたちが語る家族のエピソード
・「セサミストリート」内の謎アニメの源流となったジム作の実験映像
・『ダーククリスタル』や『ラビリンス/魔王の迷宮』の製作舞台裏
など、驚きのエピソードや映像が満載!
特に『ダーククリスタル』と『ラビリンス』については、私自身〝タイトルはなんとなく知っているレベル〟の未見の作品だったのですが、マペットを軸にどんどん新しい表現に挑戦しようとするジム・ヘンソンのクリエイター魂が舞台裏映像から伝わってきて圧巻でした…!
ジム・ヘンソンの生み出す奇妙だけどワクワクする世界…
これまであまりマペットについて知らなかったよ!というディズニーファンのみなさまにも、このドキュメンタリーをきっかけに興味をもっていただけると、マペットファンの私も大変嬉しく思います♡
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