【ちいさなプリンセス ソフィアで英語学習】ソフィア直伝!? curseの意味

学習記録

Momijiが実際にDisney+の作品を使って勉強する中で、気になった文法事項や表現を紹介していきます。

今回は「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話「エンチャンシアのうた」より、「ソフィアの台詞からわかるcurseの意味」のお話です!

知らない単語に出会ったときは…

とにかくたくさんの英語を読んだり聞いたりして英語に慣れ親しもう!というタイプの英語勉強法では、「知らない単語が出てきても、その場で辞書を引かずに読み進めて、文脈などから単語の意味を推測する」ことがよく推奨されています。

その勉強法を実践するにあたって、この「ちいさなプリンセス ソフィア」をはじめとするディズニー・チャンネルのディズニージュニア枠で放送されている未就学児向け番組は、とても適した教材なのでは?とわたしは思っています。

というのも、当然これらの番組は大人に比べてまだボキャブラリーの少ない子ども向けに作られているので、少し難しい単語などが台詞に登場したときには、その意味をちゃんと台詞の中で噛み砕いて説明してくれることがたま~にあるのです。
英語圏の子どもたちと同じプロセスで新しい単語を覚えることができるなんて、なんだかわくわくしませんか?

今回は現在取り上げている「ちいさなプリンセス ソフィア」のシーズン1第17話「エンチャンシアのうた」から、その一例を紹介します!

curseの意味の鍵は…ソフィアの台詞にあり!

国歌斉唱のリハーサル中に突然カエルの鳴き声が出るようになってしまったソフィア。
お城に戻ってきた彼女から相談されたウサギのクローバーがこんな台詞を言います。

But when a nice young princess like you begins croaking like a frog, that usually only means one thing, you’ve been cursed, Sofia!
(カエルの声で鳴き始めたとしたら考えられることはただひとつ、魔法をかけられたんだよ)

ちいさなプリンセス ソフィア シーズン1第17話 エンチャンシアのうた 00:06:35~

日本語では「魔法」と訳されていますが、you’ve been cursedのcurseは、「…をののしる」という意味で使われたりもしますが、ここでは明らかに「…をのろう」という意味。

私が使用している『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』(大修館書店)によると「高校学習語」レベルの単語だそうですが、みなさんの記憶にはありましたでしょうか?

この単語知っているよ~という人も、いま初めて聞いた!という人も、注目していただきたいのは次のソフィアの台詞です。

Cursed?
(魔法?)

You mean, like put under a magic spell ?
(何か悪いことが起きるような魔法を?)

ちいさなプリンセス ソフィア シーズン1第17話 エンチャンシアのうた 00:06:44

Cursed?「呪われた?」とクローバーの言葉を繰り返した後に、You mean,…「つまり…」とcursedをソフィアなりの解釈で言い換えています。

put a person under a magic spellで「人に魔法をかける」という意味。
ソフィアはcursed=put under a magic spell、「呪われる」=「魔法をかけられる」という意味だと解釈していることが、この台詞からわかります。

たとえcurseの意味を知らなくても、ここでmagic spellだけでも意味を知っていれば、

魔法の呪文?
ってことはcurseというのも魔法の一種?
声がカエルの鳴き声になるのはあまりいいことじゃないよね~。
ソフィアも明らかに困っている表情だし…
悪い魔法のことをcurseというのかも?

curseが初見の単語でも少しはイメージがつく!というわけです。

もちろん、すべての単語でこれほどうまく意味を推測できるわけではないですが、クローズドキャプションを表示しながらの勉強方法であれば、こんなふうに推理をしながら単語の知識を増やしていくのもとても楽しいですよ!

もちろん、自分の推理が正しいかどうか、きちんと辞書を引いて答え合わせすることもお忘れなく!
推理が正しくても間違っていても、単語帳とただにらめっこするよりは、確実に記憶に定着しやすくなります♪

【上級者編!】アンバーに学ぶ!standing ovationの意味

ここで同じエピソードからさらにもうひとつ、単語の意味を台詞の中で説明している例を紹介します。

少し時間をさかのぼって、国歌斉唱することが決まったばかりのソフィアに、経験者である義理の姉のアンバーがその役目がいかに素晴らしいかを語る台詞を見てみましょう。

And if you sing the anthem even half as well as I did, they’ll give you a standing ovation, which is just like clapping, except they stand up when they do it!
(ソフィアが私の半分でも上手に歌えたら大きな拍手をもらえるはずよ、会場の人がみんな立ち上がって応援してくれるの)

ちいさなプリンセス ソフィア シーズン1第17話 エンチャンシアのうた 00:03:43

吹替の訳では「大きな拍手をもらえる」となっていますが、英語の台詞を見るとstanding ovationという表現が使われています。

スタンディングオベーションは日本語の会話の中でも普通に使われる表現なので、「立ち上がって拍手をすること」という意味を理解している人も多いと思います。
しかしこのアニメは未就学児向け。
まだ小学校にも行っていないくらいの年齢の子どもにとって、standing ovationはあまり馴染みのない表現なのでしょう。

なので、アンバーは関係代名詞(非制限用法)のwhichを使い、standing ovationとはjust like clapping「ちょうど拍手のようなものだ」と説明しています。

でも、もちろんstanding ovationはただ拍手ではありませんよね。
どこが違うかというと…という説明が、さらにその続きのexcept「…以外は」以下で述べられています

できるだけ英語の台詞に近いかたちで日本語にすると〝(スタンディングオベーションとは)ちょうど拍手のようなものよ、拍手するときに立ち上がるところ以外はね!〟といったところでしょうか。
ちょっとまわりくどい言い方ではありますが、スタンディングオベーションとは立ち上がって拍手することだ!ということを、この台詞を通してソフィア、そして視聴者に教えてくれるわけです。

みんな(主語がでかい!)学校の授業で大嫌いだった関係代名詞の非制限用法が使われている上に、いかにも英語らしいまわりくどい表現で、一度聞くor読むだけではちょっと理解しにくい上級者向けの台詞ではありますが、これも先程のcurseと同様、単語や表現の意味を噛み砕いて教えてくれる例のひとつ

お気に入りのキャラクターの台詞をヒントに、楽しみながらどんどんボキャブラリーを増やしていきましょう!

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