怪奇ゾーン グラビティフォールズ S1EP12 サマーウィーンの恐怖

作品解説

Disney+の配信作品を英語学習者視点でレビュー!
今回の作品はテレビシリーズ「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」のシーズン1第12話「サマーウィーンの恐怖」です。

基本データ

タイトル怪奇ゾーン グラビティフォールズ (原題:Gravity Falls)
話数・サブタイトルシーズン1 第12話 サマーウィーンの恐怖 (原題:Summerween)
公開年2012年
上映時間24分
監督John Aoshima
脚本Alex Hirsch, Zach Paez, Michael Rianda
日本語吹替版翻訳竹本 浩子
※「上映時間」にはオープニングロゴや各国吹替クレジットの時間も含みます。

今回の作品は、ディズニー・チャンネルで放送されたアニメーションシリーズ「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」。
夏休みを大叔父さんの暮らす田舎町〝グラビティフォールズ〟で過ごすことになった12歳の双子のきょうだい、ディッパーとメイベルのひと夏の冒険を描く作品です。

子ども向けのアニメーションシリーズと侮るなかれ!
クセの強いギャグ、巧妙に組み込まれた SF & ミステリー要素、そしてディッパーとメイベルの成長を描くエモーショナルな展開…と、見どころ満載のシリーズとなっています。

今回はそんな「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」より、ハロウィーンエピソードであるシーズン1 第12話の「サマーウィーンの恐怖」を取り上げます。

…〝えっ? 夏休みの物語なのにハロウィーンエピソード?〟と思われたかたもいるかもしれませんね 笑
そのあたりの真相は次項のあらすじをご覧ください♪

あらすじと見どころ

グラビティフォールズには夏にもハロウィーンのお祝いをするという不思議な風習があるのだとか。
その名も〝サマーウィーン〟!
サマーウィーンの存在を知ったディッパーとメイベルは、今夜は仮装してお菓子をもらいに行こう!と大はしゃぎ。
しかし、憧れのウェンディからパーティーの誘いを受け、ディッパーの心はメイベルとの約束とウェンディとの間で揺らぎます。
そして彼のそんなサマーウィーンに対する消極的な態度が、〝サマーウィーントリックスター〟という怪物の目にとまってしまい…?

夏休みが舞台の物語なのに、無理やり感あふれる設定でハロウィーンエピソードを作ってしまうあたりが、「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」らしくておもしろいですね 笑
笑える展開の中にも、ディッパーとメイベルのちょっぴり切ないすれ違いが描かれていたり…と、「グラビティフォールズ」の魅力が詰まったハロウィーン…ではなくサマーウィーンのエピソードとなっています♡

word数や難易度

作品の中に登場する単語すべての難易度をチェックしたところ、次のような結果になりました。

word数割合
★★★約1,605語72%
★★約340語15%
約80語3%
その他約100語5%
固有名詞など約105語5%
合計約2,230語100%
※★★★…中学校で習う単語・使用頻度が高い単語、★★…高校で習う単語、★…大学生・社会人に必要な単語
 『ジーニアス英和辞典 第5版 用例プラス対応』(大修館書店)の重要度に基づいて単語数をカウントしています

1分あたりのword数の平均…約93語


…これは私としても、実際にカウントしてみて、かなり意外な結果でした!

「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」は、どちらかといえば小さい子どもというよりも、大人も含む小学生以上くらいの層を明確にターゲットにした番組というイメージなので、他のディズニー作品に比べて、
〝台詞が多い〟
〝ややこしい単語が多い〟
というイメージを持っていたのですが…

実際に比べてみると、未就学児向けのディズニー・ジュニアの番組と、それほど台詞量や単語の難易度の比率が変わらないことが判明しました!

なんならエピソードによっては「ちいさなプリンセス ソフィア」のほうが台詞量が多いものもあるほど!

ではなぜ「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」のほうが難易度が高いように感じるのかというと…
・アクション、ミステリー、人間ドラマなどが一体になった、対象年齢高めの少し複雑なストーリー構成
・コメディ作品独特のちょっと回りくどい台詞まわし
といったところが原因なのではないかな?と思います。

しかし!これは裏を返せば、未就学児向けの番組とそれほど変わらないボキャブラリーの量で、ミステリーの中の複雑な状況説明や、コメディのウィットの効いた言い回しも表現できてしまうということですよね!

そう考えると、英語っておもしろいな~!と改めて感じてワクワクしちゃいます♪

こんなあなたの英語学習におすすめ!

海外アニメが好き or 興味があるあなたにおすすめ!

「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」はディズニーのテレビアニメーションの中でも、特に人気も評価も高い作品のうちのひとつ。
基本的には1話でひとつのお話が完結することが多いので好きなエピソードから楽しむこともできますし、シリーズ通してのストーリーも、大人向け海外ドラマもびっくりの壮大な展開となっていて、とても面白いつくりとなっています!

元々海外のテレビアニメが好き!というかたはもちろん、
〝せっかく Disney+ ではディズニー・チャンネルのアニメもたくさん配信しているし、長編アニメが元ネタではないオリジナルのものも見てみたいな~〟
という海外アニメビギナーのかたにもおすすめです♪
(かくいう私もまだまだ見れていないテレビアニメーションがたくさんあるので、勉強中の身です 笑)

きっとストーリーの続きが気になって、勉強もどんどん進むはずですよ~!

いつかは英語音声&字幕なしで英語圏のコメディ作品を楽しみたいあなたにおすすめ!

英語圏のコメディ作品が好きで、いつかは英語音声&字幕なしで楽しむのが憧れ!というかたにも、その入門編として「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」はとってもおすすめ!

私も笑える作品が大好きなのですが、いつも思うのが…
英語圏のコメディドラマは、なんというか、回りくどい言い回しで笑わせてこようとする台詞がとても多い!ということ 笑
日本語ネイティブの私たちにも、そのおもしろさが伝わるように色々工夫して翻訳してくださる翻訳家のかたがたには、本当に頭が下がります。

「グラビティフォールズ」にも、そんな〝英語圏コメディあるある〟な回りくどい言い回しで笑わせるタイプの台詞がよく登場します。
こういう場面で一時停止して、台詞をじっくり確認できるのは嬉しいところですね!

あと、意外とブラックというかドライなノリのギャグもよく登場したり…
(今回のエピソードの中では、メイベルが友だちのキャンディの渾身のダジャレをドライにスルーするシーンが、個人的にじわじわきました)

英語圏独特の表現・ノリに慣れるのにはうってつけだと思います!

英語圏のリアルなハロウィーンを味わいたいあなたにおすすめ!

ディズニーファンは私も含め、ハロウィーンと聞くと
〝全身仮装の季節がやってきた~!うおおお!〟
となりがちですが、本来ハロウィーンって、おばけや魔女に仮装した子どもたちがお菓子を求めて近所のお家を回るのが定番の過ごし方ですよね…!笑

パークに行くのももちろん楽しいですが、こういうオーソドックスなハロウィーンを楽しんでいるディズニーキャラクターたちの様子を見てほっこりするのも、ハロウィーンの楽しみ方としてアリじゃないかなと思います♡

もらえるお菓子の中にも人気のもの不人気のものがあったり、少し年齢が上がってくると仮装してお菓子をもらいに行くよりもパーティーに行く方がかっこいいと思うようになったり…
そんな英語圏の子どもたちのリアルなハロウィーン事情を垣間見ることができるのもおもしろいですよ!

Momijiの学習記録

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